【斉木楠雄のΨ難】僕の幼馴染はマトモ…なはずだ。 (ページ37)

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36話ページ37

斉木楠雄side

『あはっ、あはははっ！』

狂った笑い声が聞こえる。

『やっぱり、人間はしんだ姿が1番美しいって本当だったのね…！ああ、本当に素敵…！』

僕の頬にAさんの手が触れる。

『ひんやりしてて、気持ち良い。』

ピタリと僕の頬にAさんの頬がくっ付く。

『私、貴方の事がだぁいすきだったのよ？なのに貴方、抵抗するんだもの。ついころしちゃったじゃない。でも、しんでくれて良かった。』

すると唇に何かが触れた。
きっとAさんの唇なんだろう。

『もう抵抗なんてしないわよね？できないわよね？あはっ、安心して、これからずぅ〜っと一緒よ！愛してる…』

監督｢カットォ！はーちゃんもう少し舐めるようなキスできる？｣
『舐め！？』
監督｢もっとディープに！あと最後は死体に跨って首に手回してイチャついて！！｣

未成年にここまでやらせるか。

『(楠雄くんごめんね…)』

Take2が始まる。

『私、貴方の事がだぁいすきだったのよ？なのに貴方、抵抗するんだもの。ついころしちゃったじゃない。でも、しんでくれて良かった。』

すると唇を舐められた感覚の後、少し長いキスをされる。

『もう抵抗なんてしないわよね？できないわよね？あはっ、安心して、これからずぅ〜っと一緒よ！愛してる…』

セリフの途中から僕に跨るAさんは僕の首に手を回し、キスをする。それも深い方。

監督｢はいオッケー！！素晴らしい！！｣

これで終わりか…

『ありがとうございます〜、楠雄くんの眼鏡下さい〜！』
｢どうぞ〜。｣
『ありがとうございます！』

Aさんが眼鏡を掛けてくれ、ようやく目を開けられることができる。

監督｢じゃあ君は着替えていいよ！あとははーちゃんが捕まえられるシーンだけだから！｣

やっとか…
僕は着替える為、場所を移動した。
そっと自分の唇に触れる。

『愛してる…』

違う！！アレは演技だ！！
平常心に戻れ。

健人｢く、す、お、くーん？｣

やっと出てきたか健人さん。
最初から着いてきてたの分かってたぞ。

健人｢どうだった？はーちゃんからチューは？｣

何なんだこの人。
せっかく忘れようとしていたのに。

健人｢ドキッとした？ドキッて。柔らかかった？上手だった？｣

うるさいなこの人。
まぁ確かに想像以上に柔らかかったし上手かったが……って違う！！考えるな何も！！

健人｢(あとはA次第、って感じかな！)｣

うるせぇ。