【斉木楠雄のΨ難】僕の幼馴染はマトモ…なはずだ。 (ページ2)

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1話ページ2

斉木楠雄side

僕は斉木楠雄。超能力者だ。
突然だが、僕の朝を紹介しよう。

『楠雄くん、起きて〜。朝だよ〜。』
楠雄《起きてる。》
『そう言って布団に潜らないの〜！』

毎朝起こしてくるのは幼馴染の木葉A。
家族以外で僕が超能力者と知っている唯一の人物だ。
両親が海外でほとんど僕の家にいる事が多い。

『学校遅刻するよ？(楠雄くん寝起き悪いの可愛い…あ、小さい頃みたい抱っこして…)』
楠雄《起きる。起きるから。》
『？じゃあ先に降りてるね〜。(そんなに遅刻するの嫌だったのかな…)』

僕が超能力で思考が読めることを知っているくせにああだ。
実は超能力者ってこと信じてないのか？
着替えて1階に降りると彼女は母さんの手伝いをしていた。

久留美｢あら、おはようくーちゃん。｣
國春｢楠雄おはよう。｣

こっちは僕の両親だ。

久留美｢ありがとう、はーちゃん。｣
『いえいえ〜！毎日お世話になっているのでこのくらい当然ですよ〜！』

はーちゃんとはAさんの事だ。
木葉のはから取ってそう呼んでいるらしい。

『あ、ちゃんと起きたね楠雄くん！偉い偉い〜！』

Aさんはそう言って背伸びして僕の頭を撫でる。軽くその手を振り払って椅子に座る。

國春｢(やっぱり楠雄、Aちゃんに対して甘いよなぁ。僕が頭撫でようとしたらすぐ避けるし嫌な顔するし…)｣

Aさんは後々面倒臭いから黙って撫でられてるんだ。
僕が避けたり嫌な顔すると…

『あ…ごめん…嫌だった…？私の事嫌いになった…？楠雄くんだけには嫌われたくない…ごめんね楠雄くん…お願い許して…何でもするからぁ…(楠雄くんに嫌われたら私家出なきゃ…1人で生きていけるかなぁ…どうしよう泣きそう…泣いちゃダメだよもっと嫌われる…！)』

な、面倒臭いだろ？
相手が僕じゃなかったら勘違いしてるだろうし、絶対危ない目にあっていた。
そんな面倒臭い事を避ける為に黙って撫でられているのだ。
……まぁ、Aさんに撫でられるのは嫌いじゃないしな。
4人で朝御飯を食べ、Aさんは毎日飽きずに笑顔で美味しそうに食べる。

國春｢Aちゃんは美味しそうに食べるね。｣
『んむっ、だって久留美さんの御飯美味しくて…つい顔が緩んじゃいました…(見られてた…！恥ずかしい…！)』
久留美｢ふふ、ありがとうはーちゃん。いつもはーちゃんが美味しそうに食べるから作りがいあるわ〜！｣

…裏表ないから好感は上がる。