番外編 第4話 ページ10
そう言いながら、にこっと笑って私の涙を指でぬぐうカカシさん。
しかしそこでふとひとつの疑問が思い浮かんだ。
『……？でも、それならどうして私なんですか？カカシさんだったら、私じゃなしに他にも一緒に過ごすべき人が居るでしょうに…』
そう言うと一瞬目を丸くしたかと思えば、立て続けにふははっと急に大声で笑いだしたカカシさん。突然のそれにビクッと肩を大きく揺らす。
『！？ど、どうしたんですかいきなり？』
「ククッ…だってねぇ……！いやぁ、鈍感ってこう言うことをいうんだろうねぇ……」
『は、はぁ？一体何を言…ってうわっ！』
そう訳のわからないことを言ったかと思えば、いきなりわしゃわしゃと私の頭を乱暴に撫でてきたカカシさん。
な、何なの！？急に笑いだしたかと思えば…ってか髪乱れる！
『ちょ、今度は何のつもりなんです！？一体どうしたって言うんですか！？』
「いやぁごめんごめん！あーにしても…本当に飽きないねぇ、お前」
『…何それどういう意味ですか？』
「誉めてるんだよ」
そう言ってニコニコと笑いながら私の頭から手を退けたカカシさん。私は少しふてくされながらも、乱れた髪を手櫛で直す。
誉めてる？どういうこと？？本当に訳わかんないんだけど……
そうしていると、そんな私の様子を見てまた独りでにククッ…と笑いだしたカカシさん。
…また笑って…今度は何がそんなに面白いんだ？てか本当にどうしたのこの人、ちょっと割りと本気で気味悪いんだけど…
そう思い、訝しげな目付きでカカシさんを見る。
するとそれを誤魔化すようにニコニコとした笑みを私に向けてきた。それを私もじとっと見つめ返す。
『………』
「………」
『…………』
「……ふっ…」
『！っあーもーまた！？ほんとなんなんですかさっきから！人の顔見て笑って！！何！？私の顔に何かついてます！？』
「ふふっ……いや別に何も…ほんとに何もついてないから……ククッ…」
『はぁ！？じゃあなんでそんなに笑ってるんですかー！！』
いつまでたっても変なカカシさんにいい加減に痺れを切らして怒りをぶちまける。しかしそんな私なんてお構いになしに笑い続けるカカシさん。堪えようとはしている様だがそれも未遂に終わってしまっていた。
……この世界に来て、初めてはたけカカシという人間に接触したわけだが…実際関わってみると謎だらけで、本当に変な人だな……
この日、私は人生で初めて自分の嫁に負の感情を覚えたのであった。
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色葉(プロフ) - 星月夜*ミルトニア[3DS]さん» 本当ですか！？ありがとうございます！！更新頑張ります♪ (2017年9月24日 0時) (
レス) id: 53b50fa5d1 (このIDを非表示/違反報告)
星月夜*ミルトニア[3DS] - イラストのクオリティヤバイ………また見てみたいです！更新頑張ってください！ (2017年9月23日 22時) (レス) id: 4d66220430 (このIDを非表示/違反報告)
色葉 - 輝夜さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！楽しんで頂けているようで何よりです♪頑張ります！ (2017年9月21日 6時) (レス) id: 53b50fa5d1 (このIDを非表示/違反報告)
輝夜(プロフ) - 面白くていつも更新ワクワクしながら待ってます！これからも頑張ってください！！ (2017年9月20日 18時) (レス) id: 88c1b11d8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：色葉 | 作成日時：2017年9月13日 6時
