第123話 ページ40
しばらくの沈黙。気まずい以外の何者でもない。そんな状況下に加え私の手は相変わらずしっかりとカカシさんに握りしめられており、逃げ場も無し。
…完全なる詰み状態である。
「…いやA誤魔化すの下手すぎでしょ。それにこれだと逆になにか隠してますって自分から言ってるようなもんだし……」
『…っあーもーわかりましたよ！観念します、ギブアップ！ちゃんと全部話しますから…』
私がそう言いながら彼の方へと向き直りもう片方の手を上げると、カカシさんは漸く握っていた私の手を離してくれた。
ここまで来ると流石にもう無理だ。やむを得ないが、いっそ清々しく白状するしかない。ごめんなさいヒルゼンさん、どうやら貴方との約束は守れそうにもありません……
そう、覚悟を決めたときだった。
「いや別に話さなくていいからね？」
『……はい？』
すると何を思ったのかそんなことをさらりと言ってのけたカカシさん。あまりに予想外の発言であったがため、ポカンと呆気に取られてしまった。
がしかし直に気を取り直し、慌ててカカシさんに問い詰める。
『え、いやいや待ってくださいなんでここでそうなるんですか！？普通聞くでしょ！！』
「ちょ、静かにしろ！声が大きい」
『！す、すみません…』
すると慌てていたがゆえに途端に出した私の声が、不意にいつもと同じ大きさになってしまった。カカシさんに注意を食らい慌てて両手で口を押さえる。そうだった、今はまだ皆寝てるんだった……
それに気がつくと声のボリュームを抑え、改めてカカシさんに問う。
『で、でもどうして何も聞かないんですか？私の隠してること、気になったりしないんですか？』
「そりゃまぁ気になるけど」
『だったらなんで…』
私がそう尋ねると、何故かまたはぁ…と短いため息を吐いたカカシさん。え、なんでそこでため息？またなんか私が分かってないの？？
そう思いカカシさんの顔を「？」といった感じで見つめると、一呼吸おいてカカシさんはゆっくりと口を開いた。
「…それはなA……
オレは、お前を信じてるからだよ」
『……え？』
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色葉(プロフ) - 星月夜*ミルトニア[3DS]さん» 本当ですか！？ありがとうございます！！更新頑張ります♪ (2017年9月24日 0時) (
レス) id: 53b50fa5d1 (このIDを非表示/違反報告)
星月夜*ミルトニア[3DS] - イラストのクオリティヤバイ………また見てみたいです！更新頑張ってください！ (2017年9月23日 22時) (レス) id: 4d66220430 (このIDを非表示/違反報告)
色葉 - 輝夜さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！楽しんで頂けているようで何よりです♪頑張ります！ (2017年9月21日 6時) (レス) id: 53b50fa5d1 (このIDを非表示/違反報告)
輝夜(プロフ) - 面白くていつも更新ワクワクしながら待ってます！これからも頑張ってください！！ (2017年9月20日 18時) (レス) id: 88c1b11d8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：色葉 | 作成日時：2017年9月13日 6時
