第99話 ページ16
タズナさんの話と言うのはこの任務の本当の内容についてだった。
その内容を簡単に説明すると、タズナさんは超恐ろしい男…その名も超大金持ちの大富豪、ガトーという名の人物に超命を狙われているということだった。
そして国が貧しいが故に、Cランクの任務でということでしかこの依頼が出来なかったということも聞かされた。…まあ私は全部知ってましたけどね。
その後は原作通り、自分が死ねば娘が悲しむだけだなどとズルい事を言ってその言葉に負けた私達は半ば無理矢理任務を続行させられたのであった。
そして今は船に乗って濃い霧の中をゆっくりと進んでいる所。
ちなみに私は前の世界でこんな船に乗る何てことは一度もなかったため、人生初の貴重な体験ができて一人密かに興奮していた。
だって船だよ？船！しかも人の手で漕ぐやつ！なにこれ超楽しい！！
そんな調子でうっすらと自分の顔が写る水面をキラキラとした目で見つめる私。
「…Aーそんなに除き混んでると落っこっちまうぞー」
『なっ…私そんなにどんくさくないですよ！』
「にても、何でアンタはそんなに嬉しそうなのよ…」
カカシさんに少しからかわれたような気がして突っ込みを入れる。するとよほど私の楽しそうな雰囲気が伝わったのだろう。サクラがそんなことを聞いてきた。
『だって私船なんて乗ったの初めてだし！すっごい楽しいねこれ！！』
「はぁ？それだけでそんなテンションあがってるわけ？ったく子供ねー……
…？というかAって確か四年前に木の葉の里に遠くから引っ越してきたって言ってたわよね？一体どこから越して来たのよ。遠方からならその時に船とか使わなかったの？」
そう言われてギクッとなる私。や、やば…
『え、えーっと…どーこだったっけなぁ？小さかったから全然覚えてないや……こ、木の葉までも歩いて来たし……』
そう言って適当に誤魔化す。しかしサクラの質問は止まらない。
「それってそんな何処かも分からない遠い所からわざわざ歩いて来たってこと！？それもたった一人で？」
『え、えーっとぉそれは……』
ま、まずい…そこまで詳しい設定なんて考えてもいなかった。助けを求めようとカカシさんをチラッと見る。
するとその視線に気がついたカカシさんははぁ…と深いため息を吐くと、仕方が無しにという形で私に助け船を出してくれた。
「……Aはオレの遠い親戚なんだよ。だから木の葉までの道は途中からオレも一緒に同行したよ」
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色葉(プロフ) - 星月夜*ミルトニア[3DS]さん» 本当ですか！？ありがとうございます！！更新頑張ります♪ (2017年9月24日 0時) (
レス) id: 53b50fa5d1 (このIDを非表示/違反報告)
星月夜*ミルトニア[3DS] - イラストのクオリティヤバイ………また見てみたいです！更新頑張ってください！ (2017年9月23日 22時) (レス) id: 4d66220430 (このIDを非表示/違反報告)
色葉 - 輝夜さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！楽しんで頂けているようで何よりです♪頑張ります！ (2017年9月21日 6時) (レス) id: 53b50fa5d1 (このIDを非表示/違反報告)
輝夜(プロフ) - 面白くていつも更新ワクワクしながら待ってます！これからも頑張ってください！！ (2017年9月20日 18時) (レス) id: 88c1b11d8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：色葉 | 作成日時：2017年9月13日 6時
