第91話 ページ2
「出発ーっ！！」
「あん」と書かれた門の前に集合した私達。ナルトの言う通り、いよいよ出発の時だ。
端ではナルトが初めての里の外ということでかなり興奮してはしゃいでいる。もちろん私も里の外へ出るのは初めてなのだから、ほんとはナルトみたいにはしゃいでいたい。
しかし、今の私にはこの任務を必ず無事に終了させなければならないという責任感によるプレッシャーや緊張感などがあいあまって、当然それどころではなかった。
「おい！…本当にこんなガキで大丈夫なのかよォ！」
「ハハ…上忍の私がついてます…そう心配いりませんよ…」
『………』
そんな会話をしながら、つらつらと歩き出した私達。しかし今の私にはそんな会話ですら耳に届かない。
どうしよう、とうとう出発してしまった。確か最初に敵が来るのは水溜まりだから取り敢えずそれに気をつけて……それで…そのあと……
……あれ？どうなるんだっけ？
緊張のせいか、はたまた４年という長年の時が奪ったせいか、何故だか私の頭の中に波の国編の話が全く思い出せなくなってしまっていた。
！？や、やばい…！！ど、どうしようどうしようどうしよう…！？このままじゃまずい！早く思い出さないと……！！思いだせ。早く思いだせ！
早く…はやくはやく！はやく！！
「…A！」
自分でも分かる。顔色は悪いし、かなりぴりぴりとしていたのだろう。そんな私を見かねてカカシさんがぽんっと私の肩を叩いてきた。
突然現実に引き戻されたことに驚き、ビクッと肩を揺らす。
『か、カカシさん……』
「どうした？もしかして緊張してる？」
そう言って私の目線の高さにまで腰を降ろすカカシさん。
『……はは…そう、かもしれません……』
そういって心配させまいとなんとか笑おうとするが、当然心の底から笑顔になれるわけなんてなく、どうしても作り笑いになってしまった。
……するとそんな私の方に向かって、すっとカカシさんの手が伸びてきた。それが私の頭の上にぽんっと乗る。
そうやって、いつしか聞いたことのある、あのどこか安心するような優しい声でこう言った。
「ダイジョーブ！さっきも言ったが、俺がついてるんだし、なにも心配るこたぁなーいよ」
『……！』
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色葉(プロフ) - 星月夜*ミルトニア[3DS]さん» 本当ですか！？ありがとうございます！！更新頑張ります♪ (2017年9月24日 0時) (
レス) id: 53b50fa5d1 (このIDを非表示/違反報告)
星月夜*ミルトニア[3DS] - イラストのクオリティヤバイ………また見てみたいです！更新頑張ってください！ (2017年9月23日 22時) (レス) id: 4d66220430 (このIDを非表示/違反報告)
色葉 - 輝夜さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！楽しんで頂けているようで何よりです♪頑張ります！ (2017年9月21日 6時) (レス) id: 53b50fa5d1 (このIDを非表示/違反報告)
輝夜(プロフ) - 面白くていつも更新ワクワクしながら待ってます！これからも頑張ってください！！ (2017年9月20日 18時) (レス) id: 88c1b11d8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：色葉 | 作成日時：2017年9月13日 6時
