仕返し ページ37
私に題名を見せただけの彼は、
題名だけを見せられてどう返答したらいいのか
困っている私をみて、不思議がっていた。
いや、だってこれだよ、なんて本を見せられた
所でどう対処したらいいのか全く分からない。
私は困ってるし彼も不思議がっているから、
二人の間には当然変な間が生まれるわけで、
『え…あ、あ、そうなんだ』
私が今こう言っても変な間は続いている
どうやら私には間を紛らわすと言う事が出来ないようで
どっちのせいでこんな変な間が生まれたんだろう
いや、これは誰かのせいなのか？
この変な間を打ち破ったのは彼だった
「あは、あは、ははは、」
え？何？
「君は本当に面白いよね」
この私が面白い？
何を言っているんだこの人は。
『意味がわからない』
本当に意味が分からなくて言ったことなのに、
「あは、もしかして拗ねちゃってるの？」
彼には呆気なく笑い話に変えてしまう。
とは言っても笑っているのは彼だけなのけれど。
彼が笑っている様子を見ながら
背中を向け歩き出した。
彼が拗ねてると思っているなら、それ相応を態度を取ろうではないか。
私が拗ねてると思わせて彼を不安のどん底につきつけてやろうではないか。
拗ねてる演技をしなきゃいけないのに、
顔のニヤニヤが止まらない
元々演技は得意な方ではなくて
昔は直ぐにバレてしまったけど。
案の定、彼は私が本当に拗ねてしまったと思った
様で、少し不安そうな顔をしながら
私の後ろをついてきた。
『あー面白い、面白い。』
彼が私の姿を目から逸らさず歩いてくる様子を
見て、私は面白いったらなくて、
彼に聞こえないぐらい小さな声で声を出した。
もっと拗ねてるように見せるために足音も
わざとらしく大きく立てた。
ドンッドンッと私の足音だけが地鳴りのように
響いていく。
彼は更に不安になったようで足取りがおぼつかなくなっている。
さっき私がスポーツ専用本棚に入った時のように
ゆっくりと、ガタガタと効果音がなりそうな
足踏みで地を踏んでいた。
その姿が面白くて、
少しやり過ぎかなとも思ったけど
さっき私を不安にさせた仕返しだ と思って
もう少し彼の姿を拝見することにした。
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irodori33(プロフ) - ユキ☆★♪さん» ありがとう！めっちゃ嬉しい一言です!! (2019年7月29日 19時) (
レス) id: 953f065768 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ☆★♪(プロフ) - irodori33さん» めっちゃ面白かったです〜野坂くんに惚れる〜← (2019年7月29日 15時) (レス) id: 6d71bdc2df (このIDを非表示/違反報告)
irodori33(プロフ) - ユキ☆★♪さん» あ！一緒の部活です！お気に入り登録ありがとうございます！ (2019年7月29日 10時) (レス) id: 953f065768 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ☆★♪(プロフ) - やっほー！あなたと部活が一緒の私……のはずです← 間違ってたらごめんなさい〜 (2019年7月27日 12時) (レス) id: 6d71bdc2df (このIDを非表示/違反報告)
irodori33(プロフ) - イナイレ大好き人間さん» ありがとうございます！イナイレ大好き人間さんの小説も読ませて頂いていますがとても面白くて大好きです！これからも応援よろしくお願いします笑 (2019年7月23日 18時) (レス) id: 953f065768 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩り野菜 | 作成日時：2019年7月6日 19時
