彼は何処 ページ35
私がずーと上の空にいることを分かったのか、
彼は少し休憩しようと言って、どこかへ行ってしまった。
彼が居ないとどうしたらいいのか困って、
適当に課題のプリントや、教科書をパラパラと
めくっていた
同じ様に地球は回ってるはずなのに、
彼がいれば1時間も1分みたいに短く感じるけれど、
彼が居ないと1時間が2時間に感じられる。
それだけ彼といると私は楽しかった。
『それにしても遅いな』
休憩をしようと言ってから一向に帰って来ない。
私の頭の中は1時間が1分に、感じてしまうくらい
時間感覚が狂っているから、休憩しようと
言ってからどれくらいの時間が経っているのかは
分からないけど、
それにしても遅すぎる
少し心配になって来た。
誰かに何かされているのではないか、
それか、急に予定があったことを思い出して
帰ってしまったとか。
だけど、彼の荷物も携帯電話も机の上に置きっぱなしだ。
いくら急な予定だったとしても、手ぶらのまま
慌てて帰るなんて事彼がするはずがない。
なら、やっぱり考えられるのは、
誰かに危害でも加えられてるのではないかということしかない。
『暴力でも奮われてたらどうしよう』
そんな事になったら只事では済まない
もしそのせいで彼が死んでしまったら？
不安の気持ちが身体全体に広がっていって、
口の中がほろ苦く感じた
探さなきゃ、そう思った時には私の体は
席から立ち上がっていて、自習スペースから離れていた。
自習スペースに近い雑誌コーナーを探しても彼はいなかった。
彼に本当に何かあったのでは、と思うと
足取りがおぼつかないくて足ががくがくと
震えていた。
大丈夫、大丈夫と自分の心にそう言い聞かせて
ゆっくりと他の本棚へ探しに行った
『ここにも居ない。』
もしかしたら此処で本でも読んでいるのではないかと思い、
中高生向けの本が置いてあるヤングコーナーに
来てみたけれど彼はそこにもいなかった。
このコーナーは図書館の入口から数えて
2番目の本棚で、ここに来るまでにも
大人向けの本のコーナー、絵本コーナー、
漫画コーナーなど、此処より奥にある
本棚は全て探したが何処にも彼はいなかった
そして、ここにも居ないということは、残るはあと一つ。
『あんな所にいるかなぁ』
入口に1番近い本棚はスポーツの本コーナー
ここにもいなかったら彼は本当に危害を加えられてるのかもしれない。
少し怖さと意外さを感じ足を動かした
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irodori33(プロフ) - ユキ☆★♪さん» ありがとう！めっちゃ嬉しい一言です!! (2019年7月29日 19時) (
レス) id: 953f065768 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ☆★♪(プロフ) - irodori33さん» めっちゃ面白かったです〜野坂くんに惚れる〜← (2019年7月29日 15時) (レス) id: 6d71bdc2df (このIDを非表示/違反報告)
irodori33(プロフ) - ユキ☆★♪さん» あ！一緒の部活です！お気に入り登録ありがとうございます！ (2019年7月29日 10時) (レス) id: 953f065768 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ☆★♪(プロフ) - やっほー！あなたと部活が一緒の私……のはずです← 間違ってたらごめんなさい〜 (2019年7月27日 12時) (レス) id: 6d71bdc2df (このIDを非表示/違反報告)
irodori33(プロフ) - イナイレ大好き人間さん» ありがとうございます！イナイレ大好き人間さんの小説も読ませて頂いていますがとても面白くて大好きです！これからも応援よろしくお願いします笑 (2019年7月23日 18時) (レス) id: 953f065768 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩り野菜 | 作成日時：2019年7月6日 19時
