《廿伍》 ページ27
え、え何なのこいつ。手がいっぱいあって気持ち悪すぎる。
顔が真っ青になりながらも、炭治郎の少し後ろで刀を構えた。
鬼「狐小僧。今は明治何年だ」
炭「!?......今は大正時代だ」
鬼「「アァアアア、年号がァ!!年号が変わっている!!」」
鬼「「まただ!!また!!俺がこんな所に閉じ込められている間に」」
炭「......」
『......』
鬼「「アァアアア、許さん許さんんん!!」」
鬼「「鱗滝め、鱗滝め、鱗滝め、鱗滝め!!」」
凄い憎悪の色がする。その鱗滝って人を相当恨んでいるな。
炭「どうして鱗滝さんを......」
鬼「「知ってるさァ!!俺を捕まえたのは鱗滝だからなァ」」
鬼「「忘れもしない四十七年前、アイツがまだ鬼狩りをしていた頃だ」」
鬼「「江戸時代...慶応の頃だった」」
!??
江戸時代...。凄い長いな...。
その鱗滝さんって人は炭治郎の師匠だろうか。
尊敬の色が溢れている。
男「「嘘だ!そんなに長く生きてる鬼はここにはいないはずだ!ここには」」
男「「人間を二・三人喰った鬼しか入れてないんだ!選別で斬られるのと、鬼は共喰いするからそれで...」」
初っ端から相当まずい鬼にであってしまったようだ。
彩祈さんの弟子だ。やらなければ。いつ斬ろうか隙を探る。
鬼「でも俺はずっと生き残ってる、藤の花の牢獄で五十人は喰ったなぁガキ共を」
ご、五十人!?やはり、それ相応の色をしている。禍々しくて体が縛り付けられたように動かない。
鬼「十二...十三で、お前で十四だ」
そう言い炭治郎を指さした。
炭「「!?何の話だ」」
鬼「俺が喰った鱗滝の弟子の数だよ。アイツの弟子はみんな殺してやるって決めてるんだ」
クスクスとその鬼は気持ち悪い笑みを浮かべる。
こいつ...相当頭がイってますね。
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作者名:はもち x他1人 | 作成日時:2019年12月20日 20時