《廿参》 ページ25
｢この藤襲山には鬼殺の剣士様方が生け捕りにした鬼が閉じ込めてあり外に出ることはできません｣
｢山の麓から中腹にかけて鬼共の嫌う藤の花が一年中、狂い咲いているからでごさいます｣
｢しかし、ここから先には藤の花は咲いておりませんから鬼共がおります。この中で七日間生き抜く｣
｢それが最終選別の合格条件でございます｣
ーーみんなが、唾をごくりと飲み込む。
｢｢では、行ってらっしゃいませ｣｣
その合図と共に一斉に動き出した。
緊張で吐きそうだ。
少し遅れ気味に向かうと、炭治郎がこちらを見て止まってくれていた。
炭｢A？大丈夫か？緊張してるのか。俺も一緒にいるぞ。｣
『ええぇ。うん。ありがたいけど、私じゃ絶対足でまといになるから...。』
炭｢大丈夫だ！！Aからは強いからな！匂いで分かる。俺はAを守るよ。｣
『うん...。ありがとう！』
そうして、二人で闇に包まれた山の中へ入るのだった。
(怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い)
怖いし、なんとも不気味な色が辺りに漂っているばかりに私は怖気付いてしまう。
情けない。鬼殺隊に入ったらこれ以上のを味わうのに。
頑張らないと。炭治郎に頼ってたら埒が明かない！
『ねぇ、炭治郎。私、そろそ 炭｢｢危ない！！｣｣
炭治郎の声と共に上から2体の鬼がやってきた。
それを炭治郎が私を守るように弾いた。
...気づかなかった。
...集中が切れてる。
鬼｢オイオイ、てめぇは向こうに行け！俺がコイツらを喰う｣
鬼｢いや、貴様が失せろ！｣
『はあっっ...はっ...。』
何もしていないのに息が上がる。やれるかな。
彩祈さんに教えられたとおりに...。
色の呼吸を。
鬼｢俺の獲物だぞ！｣
鬼｢黙れ！！｣
鬼｢先に殺った方が喰えばいいだろうが！｣
鬼｢久方振りの人肉だ！！｣
炭｢全集中・水の呼吸｣
『全集中・色の呼吸』
炭｢肆ノ型ㅤㅤㅤ打ち潮｣
『壱ノ型ㅤㅤㅤ蒼天浩斬』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 65人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はもち x他1人 | 作成日時：2019年12月20日 20時
