色 付 く 世 界 で。【煉獄杏寿郎】

八 ページ8

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『 えぇ…、その子は猪の被り物をしてるんですか…!? 』


「 ああ！ なかなか面白い少年だ！ 」










煉獄さんと出会って、早くも１ヶ月が経とうとしていた.



鬼殺隊の任務もあるため、彼に会えるのは月に２回.


その他は手紙でやり取りをしている.





今日で直接会うのは２回目になる.










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「 そう言えばだが、君は20歳だったな？ 」


『 はい、そうですが… 』





他愛ない会話をしているとき、思い出したかのように話を切り出した煉獄さん.





「 同い年だ、敬語は使わなくてもいいんだぞ？ 」


『 そ、そんな滅相もないです！同い年とは言えど、柱様ですし…

それに、何故だかは分からないのですが…煉獄さんには敬語を使いたいんです… 』





最後のはちょっと理由になってないかな、
なんて、我ながらに思ってしまう.










「 そうか… 」





ﾊｯ…

煉獄さん、少しだけ困った顔になってしまった.






敬語使われるのそんなに嫌だったのかな…

でも、敬語の方がお話しやすいし…









悶々とした考えが浮かび上がる.











『 あ、あのｯ、敬語を使わない…と言うのは難しいのですが…
お、お名前で呼んでもいいでしょうか？ 』





せめてでも、と考えての発言.


でも、何を言っているのだろうか…私は.









「 ……、ああ！
ならば、俺も君のことを名前で呼ばせて頂こう！ 」





『 …はい！ 』










とりあえず…

これで、いいんでしょうか…？





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