三十九 ページ39
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夜、
『 紗江さん、どうしてここに… 』
「 たまには、ゆっくりあんたと話でもしようと思ってね 」
お酒片手に私の家に来た紗江さん.
確かに、紗江さんとはゆっくり話す機会はこれまでにあまりなかった.
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紗江さんが家に来てから、他愛話をして
しばらく経った頃、
「 ……Aに、こんなこと話すのはちょっとキツいかもしれないんだけどさ… 」
お酒の入ったグラスを静かに机に置き、話しを切り出す紗江さん.
「 私の元恋人がさ、鬼殺隊だったんだ.
柱、ってのではなかっただけど階級は上の方だったらしい.
でも、鬼に、討たれたんだ____ 」
静かに、紗江さんの頬に涙が伝った.
『 ___ッ 』
「 もう、5年くらい前のことなんだけどさ 」
紗江さん、だからあの時____
時間が解決してくれる訳ではないけれど、
受容していなきゃならない.
そう、静かに、言った.
後ろばかり見ていたら、きっとまた負の感情が生まれてしまうだろう.
きっと人間誰しも切り替えが早い訳でもないし、
切り替えできるわけでもない.
それでも、少しずつでもいいから、
確実に前を向いていかなきゃならない.
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雫(プロフ) - 感動して泣いてしまいました。とても素敵な作品ですね!!これからも応援しています。 (2019年11月17日 16時) (レス) id: b93c2cbed7 (このIDを非表示/違反報告)
ネコ2世 - ハッピーエンドルートを書いて頂きありがとうございます!煉獄さんと主人公が再会して両想いになれたので、嬉しかったし、主人公が色付いている世界を見れて本当に良かったなぁと思います。二人とも幸せになって〜! (2019年11月15日 8時) (レス) id: 66e3f3e997 (このIDを非表示/違反報告)
れこ - 素敵なお話ありがとうございます(ノ_<)もっと煉獄さん読みたいです! (2019年11月15日 4時) (レス) id: f06b0667e0 (このIDを非表示/違反報告)
忠 - コメントしてませんでしたがひっそりと毎日楽しませてもらっていました!素敵な作品をありがとうございました!! (2019年11月11日 13時) (レス) id: ef6d2c5f91 (このIDを非表示/違反報告)
パンな(プロフ) - 切ない…けれど面白かったです!。泣いちゃいました。素敵な作品ありがとうございました (2019年11月10日 10時) (レス) id: 9b4868f67e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まっちゃろん | 作成日時:2019年10月21日 12時