二十 ページ20
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出張販売を控えた5日前のこと、
『 紗江さん…これは…？ 』
「 さつまいも 」
『 あ、いえ、形で何となくそれは分かるのですが… 』
紙袋にいっぱい詰められたさつまいも.
それを私に手渡したのだ.
「 親戚のおばさんに大量に貰ったんだけど、とても一人では食べ切れないからねぇ 」
『 この量もどうかと思いますけど… 』
紗江さんにお裾分けされた量だって、一人では食べきれない.
「 なら、あんたの恋仲にでも分けてあげて 」
『 えっ！』
「 明日会うんだろう？ 」
杏寿郎さんとの約束をしていたため、恐る恐る明日お仕事を休めるか聞いた.
＿＿明日、友人と会う約束をしていまして、と.
『 ち、違います！ 友人ですよ！？ 』
「 あ、なんだ友人か. 」
からかうように笑う紗江さん.
わざと言ったのか…
でも、
自分で言っておきながら、‘ 友人 ’という言葉に引っかかる.
友人と呼ぶべきなのだろうか？
かといって、恋仲でもない.
よく分からない関係＿＿＿＿
「 ……まぁ、そのさつまいもは好きなようにしていいよ. 」
『 はい、ありがとうございます… 』
紙袋の中のさつまいもに目線を落とす.
そう言えば、文通を始めた頃に好きな食べ物の話をした.
杏寿郎さんは「 さつまいもの味噌汁 」って言ってっけ.
加えて、さつまいもなら何でもありだと＿＿_.
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雫(プロフ) - 感動して泣いてしまいました。とても素敵な作品ですね!!これからも応援しています。 (2019年11月17日 16時) (
レス) id: b93c2cbed7 (このIDを非表示/違反報告)
ネコ２世 - ハッピーエンドルートを書いて頂きありがとうございます！煉獄さんと主人公が再会して両想いになれたので、嬉しかったし、主人公が色付いている世界を見れて本当に良かったなぁと思います。二人とも幸せになって〜！ (2019年11月15日 8時) (レス) id: 66e3f3e997 (このIDを非表示/違反報告)
れこ - 素敵なお話ありがとうございます(ノ_＜)もっと煉獄さん読みたいです！ (2019年11月15日 4時) (レス) id: f06b0667e0 (このIDを非表示/違反報告)
忠 - コメントしてませんでしたがひっそりと毎日楽しませてもらっていました！素敵な作品をありがとうございました！！ (2019年11月11日 13時) (レス) id: ef6d2c5f91 (このIDを非表示/違反報告)
パンな(プロフ) - 切ない…けれど面白かったです！。泣いちゃいました。素敵な作品ありがとうございました (2019年11月10日 10時) (レス) id: 9b4868f67e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まっちゃろん
| 作成日時：2019年10月21日 12時
