色 付 く 世 界 で。【煉獄杏寿郎】

十八 ページ18

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「 A、ちょっと 」





その日、店仕舞いした後、
紗江さんに手招きをされ工房へ向かった.





工房は小さいながらも、様々な道具や材料が揃っている.





「 そろそろ、あんたも作ってみるか？ 」


『 えっ… 』





そろそろ、と言われてもココに来てから日数は経過していない.


それに、接客と会計だって1人前とは呼べないだろうに.





『 もう、ですか？ 』



「 2週間後に出張販売に行くから、少しでも商品は揃えたいからね 」





『 ……出張販売？ 』





年に数回、違う町に出向いて商品を販売しているらしい.





今回、向かう先は毎年必ず行なわれる町の小さな祭.

この祭りには毎年欠かさず出ているとか.


縁日のように小さな店を開いて、販売するらしい.





『 分かりました！
少しでも紗江さんのちからになれるよう頑張りますね！』



「 おお、頼もしいねぇ！
じゃあ、手始めに…簡単に作れるとんぼ玉から始めようか. 」





紗江さんはとんぼ玉の作り方が載っている、紙を差し出した.


そして、とんぼ玉を作る際に必要な道具を持ってきた.


硝子板のひとつひとつに色の名前を書いた紙が貼られていた.





『 紗江さん…これ… 』



「 何色なのか分かった方が作りやすいと思ってね 」







『 ……ありがとうございます！ 』



「 じゃあ、早速始めるよ 」



『 はい！ 』








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