十四 ページ14
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「 ありがとうございましたー! 」
紗江さんの元で働くようになって、2週間が経過する.
主に、接客とお会計を担っている.
初めは緊張したけれど、少し慣れてきた.
紗江さんは、基本的に店の奥にある小さな工房で商品を作っている.
元々、紗江さんと紗江さんのおじいさんが経営していたこの硝子細工屋.
しかし、おじいさんが他界してしまったことから、紗江さんが1人で後を継いでいた.
けれど、さすがに一人では厳しいと思い、働く人を探していたらしい.
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ガラッ
『 いらっしゃいませー!』
入って来たのは男の子3人組.
その中の一人に驚いてしまった.
『 …! 』
猪の被り物をした子がいたのだ.
真っ先にソレに目が行ってしまった.
猪頭……、もしかして____
「 あぁ?なんだお前! 」
『 えっ 』
じっと見てしまったからなのか、猪頭くんに詰め寄られる.
ビックリして一歩、後退りしてしまった,
近くで見ると、迫力がスゴすぎる…
(正直、めちゃくちゃ怖いです…)
「 こら、伊之助!店員さんが怖がってるだろ! 」
札のような珍しい耳飾りを付けた男の子が、
私に謝りながら 猪頭くんの腕を掴み、引っ張っている.
「 えっ、うそ… 」
『 …! 』
気がつけば、違う男の子が立っていた.
(全然気が付かなかった…)
「 えっ、待って、このお姉さんめちゃくちゃ可愛いんですけどぉぉぉぉ!
煌めく硝子細工の中に女神様とかぁああ!! 」
その子は頭を抱えながら、大きな声でそんなことを言っていた(叫んでいた),
どうやら、クセの強いお客様が来たようです____
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雫(プロフ) - 感動して泣いてしまいました。とても素敵な作品ですね!!これからも応援しています。 (2019年11月17日 16時) (レス) id: b93c2cbed7 (このIDを非表示/違反報告)
ネコ2世 - ハッピーエンドルートを書いて頂きありがとうございます!煉獄さんと主人公が再会して両想いになれたので、嬉しかったし、主人公が色付いている世界を見れて本当に良かったなぁと思います。二人とも幸せになって〜! (2019年11月15日 8時) (レス) id: 66e3f3e997 (このIDを非表示/違反報告)
れこ - 素敵なお話ありがとうございます(ノ_<)もっと煉獄さん読みたいです! (2019年11月15日 4時) (レス) id: f06b0667e0 (このIDを非表示/違反報告)
忠 - コメントしてませんでしたがひっそりと毎日楽しませてもらっていました!素敵な作品をありがとうございました!! (2019年11月11日 13時) (レス) id: ef6d2c5f91 (このIDを非表示/違反報告)
パンな(プロフ) - 切ない…けれど面白かったです!。泣いちゃいました。素敵な作品ありがとうございました (2019年11月10日 10時) (レス) id: 9b4868f67e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まっちゃろん | 作成日時:2019年10月21日 12時