色 付 く 世 界 で。【煉獄杏寿郎】

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それから話をして分かったことは、


杏寿郎さんと蜜璃さんが元々師弟関係であったこと.

蜜璃さんが鬼殺隊に入った理由を聞いた時は驚いたけど.










「 すまないな、仕事中だったのに引き止めてしまって 」



『 いえ、こちらこそ捜査中でしたのに… 』



「 大丈夫よ〜！ お仕事頑張ってね. 」



『 ありがとうございます.
杏寿郎さんと蜜璃さんも、どうかお気をつけて. 』





手を振り、見送ろうとした時だった、





「 …よもや！」





挙げた手を、杏寿郎さんがとっていた.





「 腫れているではないか！ 」




やたらと大きな声で周りの人からの視線を一瞬感じた.


紗江さんも驚いた顔してこっち見てる.



直ぐに、その視線は消えたけれど.





『 あの、杏寿郎さん… 』


「 どうしたんだ、これ？ 」





『 一昨日、少しだけ火傷してしまって… 』





ちょっとした不注意だった.

鍋の湯を手首にかけてしまったのだ.





直ぐに水で冷やしたけれど、やはり僅かに腫れてが残ってしまった.





「 大丈夫なのか？ 」


『 はい、お医者さんにも診てもらいましたので… 』


「 そうか、それならいいのだが… 」





心配そうに顔を歪める杏寿郎さん.





『 すみません…心配かけてしまって… 』


「 いや、いいんだ. Aが無事ならば 」













『 あの……、杏寿郎さん……手… 』





ずっと掴まれたままの手は、パッと離された.





「 す、すまない！つい…！ 」



『 い、いえ… 』








杏寿郎さんに触れられた手の方が、火傷をした時よりも熱く感じたのは気のせいだろうか＿＿＿＿





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出張販売を終えて、数日が経った時、
杏寿郎さんからの手紙が届いた.





内容は、あの祭りの日、やはり鬼が出たという.





直ぐに伐採出来たらしく、死者は出なかったと.





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