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さて、これはどうしたものか。
千羅さんと話していたらいつの間にか二人ともかなりお酒が進んでいて、今私は千羅さんの腕の中にいる。
確か、千羅さんが二日前に彼女に振られた話から、どうも千羅さんの様子がおかしかったけど。
『千羅さん。』
千「……今だけ、今だけはこのままでいてください。」
『……仕方がないですね。』
私もかなりお酒を飲んでいたので正しい判断がが出来ていなかった。いや、そこに正しい事なんてなかったのかもしれないが。
それにしても、彼女に振られて酒に逃げ、私に縋るなんて……。
でも、そこに何故か母性本能を感じてしまうのは私の悪いところだ。これのせいで幾度となく卑怯な男に騙されてきた。
千「Aさん……千羅どうしたらええんやろ。」
『貴方に再び幸せが訪れるまでならこうしていてあげますよ。』
とんとんっと赤子をあやすように背中を軽く叩くと、千羅さんは飲み疲れたのか寝息を立てて眠ってしまった。
『ねぇ、マスター。』
「なんでしょう。」
『過失の責任は半分、よね?』
「……そうですね。」
過失の責任は半分、つまり両者にあるという事は昔から私の言っている事。
私はその事をマスターに再度伝え、千羅さんを連れて自分の家に帰った。
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お砂糖(プロフ) - マリンさん» 返信遅くなりすみません(;;)ありがとうございます!! (2019年11月17日 23時) (レス) id: b2caf16498 (このIDを非表示/違反報告)
マリン - 完結お疲れ様でした!他の作品も楽しみにしてます! (2019年11月9日 7時) (レス) id: 6f6628a406 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:a。 | 作成日時:2019年11月4日 3時