梟谷の最恐策士 弍【HQ！】【男主】

幼なじみの心情 ページ18

侑side


侑「チュロス並んでて遅くなるやって」

治「ほんま負けても行くべきやったわツム。優しくないなお前」

侑「そういうルールやったやろ！？」




という会話をしてからはや数十分経過。




…戻ってこんのやけど




侑「なぁ、サム。薙のやつ遅ない？」

治「確かに」

角名「ちょっと電話してみようか」

侑「それなら俺がかける！」




やっぱり幼馴染として俺がかけなあかん！




治「自分ひとりが薙の幼馴染ちゃうんやけど」

侑「気持ちよくかけさせて！？」




数回のコールが鳴ったあとで薙が電話に出た。

ホンマにどこにおるんやあいつ。問い詰めたろ思て「どこおるん？」って聞いたら


？「…Hello？」



ってめっちゃ流暢な英語が返ってきた。しかも声めっちゃ高い。


電話番号間違えたかと思ったが合っている。え？



侑「え、えっと、マイフレンド、う、ウェア？」


いや関西人やろ！しっかりせんか！



？「？」


分かってない感じか…！




項垂れる俺。そしてこの電話の声が聞こえていなくて俺を不審がるその他大勢。




治「何話してんねん」

北「日々の勉強が足りん。友達がどこかなんて中学生でも聞けるで」

角名「つまり侑は馬鹿」

尾白「ツムだけにおツムは小さいんやな」



侑「アランくん座布団1枚」

尾白「お前は貶しても生粋の関西人ちゅうことがよお分かったわ」

「ホンマに何言うてんねん」

侑「薙っ！？」




待ち望んでいた声が聞こえてきた。




侑「さっきの声なんやねん声変わりか？」

「正気か？チュロスはあともうちょい待って。ほな！」

侑「えっ待って待って！」



ただでさえ理解できなかった状況なのにブチッと電話が切られて更に混乱してしまう。





北「なんて言っとったんや？」

侑「…チュロス待ってて言われました」

治「もしかしたら人助けやってたんかもしれんな。性格上有り得るで」

尾白「ここではそれ(有り得る)もギャグになるんやで治」

治「はっ！」

角名「治気づかなくてよかったとこなのに」






…とりあえずチュロスを待つことにしなければ。



俺は頭を冷やすために水を一気に飲み干した。

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