梟谷の最恐策士【ハイキュー】【男主】

番外編・体育祭じゃー！ ページ29

「体育祭じゃー！(タイトル回収)」

天候に恵まれた最高の体育祭日和。

我が2年6組は程よく盛り上がる派です。




赤「薙は…短距離と推薦枠のダンスでしょ？」

「あれは殆ど強制的。京治はリレーに長距離やな。よお走るわ」

赤「うちのクラスで長距離余ってたからさ。仕方ないよ」

「うちのクラス、シャトルランの成績悪いって聞いたしな！」

赤「薙は言えないでしょ人のこと」

「…」



バレーボールは小学校の時から始めて、筋肉はついて体力はつかない。謎。



「短距離は速いんで！」

赤「短距離”も”速いんで」

「京治喧嘩売っとる！？」

赤「いや？あ、開会式始まる。行こ」



京治に少しだけ肘打ちをお見舞して指定の位置へ。



そこから見えた木兎さんはクラスメイトと飛び跳ねていた。あらまあ可愛い。



『只今から、開会式を行います』




さぁ！体育祭の開幕である！









ーーーーー

女子「あの、薙くん！」


「…ん？」


女子「ハチマキ、交換してくれませんか？」


「あ〜ごめん。それは出来んお願いや」


女子「そっか…ごめんね」


「いや、こちらこそごめんな？ほな」




ハチマキ交換は体育祭のちょっとしたイベント(なのかは分からない)なのだろうか。1年の時も言われた。




赤「またお呼ばれ？」


「おん。なんやハチマキ交換はジンクスかなんかあるんか？」


赤「さあ？一種の楽しみなんじゃない？」


「へぇ。じゃあ京治、僕のと交換しよーや」


赤「は？なんでそうなるの」


「ちょっと何が嬉しいんか試したいだーけ。こっち向いてや」



京治の頭からハチマキをスルリと外し、僕のをつけてあげた。





「ほら！京治つけて！」


赤「はぁ…分かったよ」


ハチマキを結んでもらった。でも、なんにも感じない。


「んー…これの何が楽しいんやろ？」


赤「…そうだね」


「京治、なんやぶっきらぼうに磨きかかってへん？」



なぁ！こっち向いてやー！

僕寂しいんやけど！？




男子「おーい薙！次短距離！」

「あ、分かった！今行く！」




京治の態度に納得しないまま、クラスの男子と一緒に指定の位置へ向かった。





ーーーーーー

そのあとの赤葦



男子「なぁ、あいつって天然なの？」


赤「いや、ただの阿呆でしょ。こういうことに無頓智なんだよ」


男子「ハチマキ交換って確かさ」




”親愛の証”




男子「だっけか？噂だけど」




赤「…俺、どんな反応するのが正解？」

男子「いや知らん」

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