Episode２０． ページ21
「こっちこっち。……待って！？僕りうちゃんの彼女さんと初対面じゃん！」
案内してもらっている途中、急に大きな声を出したほとけっち。
「静かに……確かに初対面だけど、だからどうしたの……」
「自己紹介しないとじゃん。てか、りうちゃんって初兎ちゃんと会ったことあるの？」
「あー……それね。まだ確定ではないんだけど、Aが倒れたとき、助けてくれた人がいて……名前が『紫苑初兎』だったかなぁ、と……」
えーっ、絶対そうじゃん！と可愛い声ではしゃいでいるほとけっち。
だから病院では静かにって言ってるじゃん……！
「はいっ、着きました！」
と、ほとけっちがとある１つの部屋の前で止まる。
ドアの横には「特別病室」のプレートと、A、初兎さんの名前のプレートがあった。
紫苑、初兎……多分あの人だよね。
まさかまたここで会うことになるとはね……
「初兎ちゃーん？入っていいー？」
コンコンコン、とドアを連続でノックしながら聞くほとけっち。
いやそれ紫苑さんいなかったらどうするの……
そう考えてほとけっちを止めようとしたとき、ドアが少しだけ開いて、大好きな人の声が聞こえた。
「あの……初兎くんは今ちょっと外に出てて……お友達さんでしょうか……？」
緊張しているのか、いつもより少し上ずっている声。
「あ、そうなんだ。わざわざありがとう〜！初兎ちゃんの友達の水城ほとけです！よろしく〜！」
ほとけっちのいきなりの自己紹介に驚いたのか、Aがパチパチパチと瞬きを３回した。
「ちょっとほとけっち、そんな急に自己紹介されたら困るでしょ。……A、来たよ。」
「りうら……！！」
Aがぱぁっと顔を輝かせて俺に抱き着いた。
「うわっ、どうしたの……なんかあった？」
「……ううん、何にも。」
「そっか。でもきっと何かあるでしょ？話せるようになったら話して。」
俺が「何かある」とAの言葉を否定すると、少し驚いたように目を大きく開いた。
「……うん。ありがと。」
そして、小さな声で呟く。
「……え、僕空気？」
「あー、ごめんほとけっち……」
そんな俺たちの横で、気まずそうにしているほとけっち。
ごめんだけどすっかり忘れてた……
「あっ……すみません。初兎くん来るまで中でどうぞ。……花散Aです、よろしくお願いします。」
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れん(プロフ) - 更新ありがとうございます！ (8月28日 18時) (
レス) @page22 id: f4dea89aed (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - Cometさん» 楽しみに待ってます (8月18日 10時) (レス) id: f4dea89aed (このIDを非表示/違反報告)
Comet(プロフ) - れんさん» コメントありがとうございます✨もう少ししたら更新できると思うので楽しみに待っていただけると幸いです……！応援ありがとうございます！ (8月17日 23時) (レス) @page21 id: b9234993da (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - 面白かったです次の話が楽しみです！更新頑張ってください (8月17日 18時) (レス) @page21 id: f4dea89aed (このIDを非表示/違反報告)
Comet(プロフ) - 想羽〜souha〜さん» ありがとうございます……！更新停止気味ですが頑張りますね！！ (7月2日 20時) (レス) id: b9234993da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Comet | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/irisuidei13/
作成日時：2023年4月17日 19時
