Episode11. ページ12
夢主side
紫苑初兎さん。
私が今日から同じ部屋で過ごす人。
……初兎、ってなんて読むんだろう。
名字もなかなかに見ないような……私が言えたことではないけど。
そんなことを考えながらベッドに座っていると、ドアが開いてその人が入ってきた。
……第一印象、かっこいい人。白い肌に白い髪の毛がよく似合っている。
「じゃあ僕から。さっきも言ったけど紫苑初兎って言います、高校3年生。ん−っと……短期間の入院を何度も繰り返してる感じ……って言えばわかる?」
短期間……じゃあ今回も短いのかな。
ってか、高3じゃ先輩じゃん。最初敬語使っててよかったぁ……
「あ、うん。えーっと……花散Aです。高校2年生だから1つ年下……この前事故にあってその後遺症の病気で入院になった感じ。」
「交通事故……って、トラックとの衝突やっけ?なんかニュースで見た気するわ。」
「多分。病気については私もよくわからない……」
多分誰もわかってないと思う。
……あ、でも青園先生ならわかってるのかな。
なんか取りに行くものがあるって言ったきり戻ってこないけど……
「それは僕もやわ。自分の病気だけどお医者さんもわかってないらしいんよ。」
初兎さんも……?
「……そうなんだ。私もわかってないっぽい。……あ、青園先生。」
足音がして、入り口を見ると青園先生が立っていた。
「あ、バレちゃった。もうちょっとやり取り見てようと思ってたのに〜……」
そう言いながら先生は中に入ってくる。
「おー、まろちゃん!どしたん?」
「まろちゃんやなくて『いふ先生』やろ。ちょっとはAちゃんのこと見習ってや……」
先生が呆れたように初兎さんの方を見る。……どこから「まろ」って出てきたんだろ。
「まぁまぁ、仲良しは悪いことちゃうやん?……で、まろちゃんはなんで今来たん?」
「確かに悪くは無いけど……まぁええわ。ちょっとAちゃんに話さないといけないことがあってさ。初兎どうする?ここにいる?」
真剣そうな目をして私の方を見た先生。
「Aちゃんによるけど。どうする?」
「私は……プライベートなことじゃなければ、いてほしいです。」
なるべく知ってもらった方がいいかもだし。
「了解、じゃあ邪魔にならんように隅の方にいるわ。」
「やっぱそうなんだね。……じゃあAちゃん、ちょっと説明なんだけど。」
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れん(プロフ) - 更新ありがとうございます! (8月28日 18時) (レス) @page22 id: f4dea89aed (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - Cometさん» 楽しみに待ってます (8月18日 10時) (レス) id: f4dea89aed (このIDを非表示/違反報告)
Comet(プロフ) - れんさん» コメントありがとうございます✨もう少ししたら更新できると思うので楽しみに待っていただけると幸いです……!応援ありがとうございます! (8月17日 23時) (レス) @page21 id: b9234993da (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - 面白かったです次の話が楽しみです!更新頑張ってください (8月17日 18時) (レス) @page21 id: f4dea89aed (このIDを非表示/違反報告)
Comet(プロフ) - 想羽〜souha〜さん» ありがとうございます……!更新停止気味ですが頑張りますね!! (7月2日 20時) (レス) id: b9234993da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Comet | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/irisuidei13/
作成日時:2023年4月17日 19時