ー１１３ー ※ ページ50
私が答えられないでいると、再び腕を大きく振り上げた海利。
マズい、この位置は避けられない、殴られる。
どうやって衝撃を軽くしようかをひたすら考える。
横に転がれば避けれる…いや、そうしたら桜虎と桜花がいる。
隠れているみたいだけど、どこかに凪くんもいるし…
今の凪くんは完全に敵だから、気を付けないと。
海利の拳が迫ってくる。
とりあえず目さえ見えてれば大丈夫。
そう思い、私はグッと下を向いて耐えた。
…けど。
『…え？』
いつまでたっても痛みがこない。
恐る恐る顔を上げると、海利の腕をがっちりとつかんだ凪くん。
凪「海利さん、これが目的じゃないですよ。まずは話し合いから、そう決めましたよね。」
真っ直ぐと海利を見ている。
海利は、凪くんが反論してきたことに驚いたのか、腕を下ろした。
海「ごめん凪、忘れてたよ。…というわけだ、話し合い、しようか？」
チッと軽く舌打ちをした海利は、私を椅子に戻すとないこくんと向き合った。
私も顔を上げて、ないこくんの様子を伺う。
凪「…いこ、…ん。」
凪くんが横で何かつぶやいた。
その目には、若干涙が溜まっているように見える。
そっか、凪くんはないこくんのこと、覚えてるんだ。
な《嘘だ、…んで……》
と、ないこくんが小さな声で何かをつぶやいた。
凪くんを見て大きく目を見開いている。
…覚えて、るの？
海「…ほら、さっさと言えよ。次はねぇぞ。」
海利が、私にだけ聞こえるくらいの声で言ってきた。
それはまた無視して、私はないこくんに言った。
『聞いてないこくん、KTM本部のセキュリティ、屋上から入ればそんなにきつくない。場所はわかってるよね、今、私はモニター室にいっ…』
ガタン！と音を立てて、海利は私を椅子ごと倒してきた。
海「余計なこと喋ったなら、どうなるかわかってるよな？」
な《A！？大丈夫！？》
ないこくんの焦った声が聞こえる。
…ははっ、本当、心配かけてばっかりだなぁ。
海利が銃を構えて、真っ直ぐ私を見た。
私は軽く目をつむる。
ごめんないこくん、やっぱり私ダメだったね。
無駄なのに煽ったからだね、ごめんなさい。
＿パンッ
銃声が響いた。
襲ってくる痛みに耐えようと、グッと唇を噛んだ。
…けど。
？「っ…！いっ…た…」
床に寝転がったままの私の顔に、ぽたぽたと血が垂れた。
『…え？』
誰の血なのか、視線を移した先にいたのは。
『凪くん！？』
ーーーーー
続編へ…
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ちーや - もしかして続編出来てる？！だけどパスワードがかかってるぅ！！パスワード何ですかぁ！？！？！ (2022年12月22日 15時) (
レス) id: 260906d624 (このIDを非表示/違反報告)
亜代(プロフ) - いふくんが手当てしてるのは…あ、こめてぃー神なんですね。この組み合わせで来るってことは。ちょ、◯んできまs(((殴 こめてぃーは今の私みたいにならないようにね…ははっ() (2022年12月21日 20時) (レス) @page47 id: c09f90de02 (このIDを非表示/違反報告)
音遠-neon-(プロフ) - わーん夢主ちゃんかっこいいよぉお〜！(( (2022年12月21日 19時) (レス) id: bf14041509 (このIDを非表示/違反報告)
ちーや - はぁ…最高かよ！！紅宮ちゃんがkTMの視線(？）をくぐり抜けて自力で戻ってきたらやばい…！！でもメンバーが助けにきてくれるのもいいなぁ…！！この後の展開が楽しみ！！更新頑張れ！！モチベ上がれぇぇぇ！！うおぉぉぉぉ！！ (2022年12月21日 15時) (レス) @page47 id: 260906d624 (このIDを非表示/違反報告)
ちーや - 紅宮も油断してるじゃないか…！くっそ海利達うぜぇ…！ないちゃん達早く来てぇ！ (2022年12月19日 14時) (レス) @page45 id: 260906d624 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Comet＠すいでい | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/irisuidei13/
作成日時：2022年10月17日 19時
