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サイン会へ向かう道の途中
渋滞回避のためいつもとは別のルートを通る移動車
窓の外には見慣れた道と
見慣れたビル
『・・っ』
ドクン
ドクン
鼓動が速くなるのがわかる
あれは
元会社のビル
走馬灯のように思い出す辛い過去、辛い記憶
『ハァッ・・ハァッ・・』
嫌な汗が流れる
早く通り過ぎてほしいのに
なんでこんな時に限って信号は赤なんだろう
異変に気づいたユンギが後部座席から声をかけてくる
YG「A？おい、どうした？！大丈夫か？！」
『大丈夫・・だから』
JK「ヌナ、顔色悪いよ？」
運転手さんや、他のメンバーも心配してくれている
『大丈夫、大丈夫・・』
自分に言い聞かす
あの日、あの時の"私"は
もう死んだ
ここにいる"私"は
今生きていて幸せだから
もう、大丈夫・・
でも
見たく無いのに
あのビルから目を離すことができない
今もきっと、あの人たちはのうのうと過ごしている
あんな会社早くなくなってしまえ
誰も幸せになれない会社なんて、この世に必要ない
信号が青になり再び車が動き出す
私も動き出せる
そんな気がした
ビルから出てくる
女性を見るまでは
その女性は
青白く
正気のない顔に
虚ろな目
あの時の私、そのものだった
『もしかして・・っ』
私が死んだから・・？
次はあの人が・・？
私は
徐々に遠ざかっていく彼女を
車のガラス越しに見つめていた
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ruru_chandayo00(プロフ) - 続き楽しみにしてます(T . T) (2022年10月4日 23時) (
レス) @page50 id: 2657a5593c (このIDを非表示/違反報告)
irisirislusfin(プロフ) - ののん♡さん» コメありがとうございます。別のお話がもうすぐ完結しますので、こちらに戻ってきます！更新お楽しみに！ (2022年7月9日 15時) (レス) @page28 id: ff81f61bed (このIDを非表示/違反報告)
ののん♡ - 凄く面白いです！読んでてワクワクします！ (2022年6月12日 8時) (レス) @page26 id: 168fbd5e50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミンの甘露煮
| 作成日時：2022年5月28日 18時
