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気がつくと朝だった。
朝日が眩しく、大きな窓から差し込んでいる。
ダイニングのテーブルにもたれて寝てしまったようだ。
この大きな家にひとりぼっち。
父の残したお洒落な家具や、母の残したお洒落な食器類が嫌でも目に入る。
今までの日々が幻だったかのよう。
優しい父の笑顔も、楽しそうな母の笑い声も。
もうそこに2人はいないのに、そこに存在する。
ほんとは昨日、母に相談しようと思っていた。
就職活動がうまくいっていないこと。
どの会社も私の"名前"を必要としているところばかり。
私自身の話を聞いてくれた会社なんてひとつもなかった。
だから、そういう会社の採用は全て断ってきた。
同じく内定がない同期には、贅沢な悩みだと恨めしい顔をされたが、それだけは譲れなかった。
ふと、昨日の会話を思い出す。
そうだ。
私には財産がある。
私が望む会社がないのなら、作ってしまえばいいじゃないか。
大学の専攻は建築学部。
経営とは程遠い分野だが、なんとかなるだろう。
外部から顧問でも雇えばいい。
私にはもう、失うものは何もないのだから。
プルルル
プルルル
『お世話になります。キム・Aですが、財産のことで相談があります。』
弁護士に相談し、
財産は手続き後、新規に開設した口座へ全て振り込まれることになった。
それでもまだ資金が足りないので、株を一部を売却して現金化した。
これで銀行で貸付してもらうことなく、なんとか会社を立ち上げられそうだ。
土地について調べると、その土地はなんとソウルだった。
しかもマンション用地として購入していたようで、敷地がかなり広い。
もしかして父は、私のためにこの土地を購入してくれていたのかも知れないなんて、都合よく思ったりして。
マンションを建てよう。
不動産業界へ進出だ。
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Kojima-Yurina(プロフ) - ミンの甘露煮さん» はい！こちらこそ，宜しくお願いします！m(_ _)m (2022年10月23日 11時) (
レス) id: 3d3291bd67 (このIDを非表示/違反報告)
ミンの甘露煮(プロフ) - Kojima-Yurinaさん» コメありがとうございます！引き継ぎよろしくお願いします☆ (2022年10月23日 11時) (レス) id: ff81f61bed (このIDを非表示/違反報告)
Kojima-Yurina(プロフ) - ミンの甘露煮様，初めましてm(_ _)m このお話凄く面白いです！ﾆｺ(*´꒳`*)ﾆｺ続き，楽しく読ませてもらいますね。 (2022年10月10日 7時) (レス) @page50 id: 3d3291bd67 (このIDを非表示/違反報告)
ミンの甘露煮(プロフ) - ルルさん» コメありがとうございます。相変わらずの亀更新ですが、今後ともよろしくです！ (2022年10月2日 3時) (レス) id: ff81f61bed (このIDを非表示/違反報告)
ミンの甘露煮(プロフ) - まろんさん» コメありがとうございます。またちょろちょろと更新するので見に来てくださいね。 (2022年10月2日 2時) (レス) @page39 id: ff81f61bed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミンの甘露煮
| 作成日時：2022年4月9日 16時
