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たくさん食べる2人のために
カゴいっぱいの買い物を済ませて家に向かっていると




ポツ


ポツ





『うわ!降ってきた!』





重たそうな空から静かに雨が降ってきて
アスファルトを濡らしていく



タッ

タッ




こんな時に限って傘を会社に忘れた私


私は大きな買い物袋を抱えながら
雨宿りできるところを探して走っているが

ポツポツの雨は今では大雨となり
周りの世界がすりガラス越しに見ているくらい
白けだっている



ハイヒールの中は完全浸水
ジャケットは濡れてズッシリと重い

そして頭から流れてくる雨は




過去の記憶を呼び起こし
徐々に私の呼吸を乱していく






『ハァ・・ハァ・・ッ』





どこか
屋根があるところに行かないと

息ができない



怖い




お腹の底から湧き上がってくる恐怖に
泣きそうになる





『テヒョン・・グク・・っ』




助けて




こんな時浮かぶのは
2人の優しい顔とあったかい腕で

私がそばにいて欲しいと思うのは
やっぱりあの2人なんだ・・













指先が痺れ、買い物袋が落ちた瞬間






「おっと!」





倒れそうな私の体を掬い上げてくれたのは
タトゥーの入った腕だった





JK「ヌナ、大丈夫だよ。ほら、ゆっくり息して?」



グクは顔に張り付いた髪をどけ
大きな手で私の顔を包み込んだ





『・・ハァ・・っ、フゥー・・フゥー・・』



JK「うん、いい子。」




グクのおかげで何とか息ができた私

彼は髪からポタポタと雨の雫を落としながら
優しく笑ってくれた








TH「ジョングギ走るの早いよ〜!ヒョン追いつかないじゃん!!」



パシャパシャと
雨の中サンダルで走ってきたのは
傘をさしてる割にずぶ濡れのテヒョン




はい、と差し出してくれた大きなレインボーカラーの傘が
私たちを雨から守ってくれた






『ありがとうテヒョン。でも、うふ・・すごく、派手ね?』



周りを歩く人がちらちらと見て行く

流石にこんなところに2人がいるとは思わないのか誰も声をかけてくることはないが、とっても目立ってる





JK「ヤー、だから言ったじゃん。僕の黒い傘にしなよってw」


TH「グギ、ヒョンはあえてコレにしたの!」





『そうなの?w』


2人がいてくれることですごく落ち着くから
雨なんて何でもないくらいに思えてくる


さっきまでの息苦しさが嘘みたい







"いつもヌナの空に虹があるって思えるでしょ?"

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設定タグ:ジョングク , テヒョン , BTS   
作品ジャンル:恋愛
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ミンの甘露煮(プロフ) - BTSj.mj.kさん» 一挙公開しました!もう完結済みですので、検索してみて下さいね! (1月29日 20時) (レス) id: b88aa79b26 (このIDを非表示/違反報告)
BTSj.mj.k - ジンさんの小説絶対見ます! いつ頃に最新するか教えていただけたら嬉しいです!ジンさんの小説楽しみにしています!ファイティン! (1月26日 23時) (レス) id: 1ea5d65cc4 (このIDを非表示/違反報告)
ミンの甘露煮(プロフ) - BTSj.mj.kさん» ありがとうございます!次はジンさんの初お話です。見ていただければ嬉しいなっ⭐️ (1月24日 12時) (レス) id: b88aa79b26 (このIDを非表示/違反報告)
BTSj.mj.k - ラストの話見ました!とてもよかったしグクとテテにサンドされるっていいですね!また新しいお話楽しみにしています!ファィティン!(返信遅くなってすいません!)>з<ñ (1月22日 0時) (レス) @page50 id: 1ea5d65cc4 (このIDを非表示/違反報告)
ミンの甘露煮(プロフ) - BTS j.mj.kさん» テヒョンっぽいかな〜って思いながらw バンタンは基本全員優しさでできてますよね。次回ついにラストです。サラッと終わりたいと思います! (1月17日 8時) (レス) id: b88aa79b26 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミンの甘露煮 | 作成日時:2023年12月1日 12時

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