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『はぁー・・』



寂しい

ムギュッと抱き枕(ユンギ)を抱きしめる





"なんでこんなにいっぱい俺がいるんだ。Aを包むのも、腕枕も、そばにいるのも俺1人でいいだろw"



なんて、
等身大の自分に嫉妬していたユンギは
この家にはいない





彼は今
全国ツアー中

ソウルに戻ってくるのは明日の予定だ




『クオズナイス』



このユンギの等身大たちが居なければ
私はもっと寂しかったハズ

テレビを見ながら、ユンギの匂いが残るTシャツを抱き枕に被せ、フガフガして寂しさを紛らわす








『あー・・アイス食べたい』




ユンギの匂いは少しアイスに似ているからか
最近いつも以上にアイスが食べたくなる

季節は秋で
外はもう肌寒いくらいなのに


余程私は、ユンギに会いたいらしい





そのせいか
スレンダーになったはずの私の下腹も
今ではぽっこりのプニュプニュに逆戻り



このままではモデルの契約を破棄されそうな勢いである






『でもやっぱり我慢できないっ!』



財布とスマホ片手に
厚手のパーカーを羽織り近くのコンビニへ






お、ラス1じゃん!セーフ!

いつものデカいカップバニラ味を手に取ったのも束の間
横から白い手に掻っ攫われた






『あっ』





私のアイス!
しかもラス1!!





『何するん・・』




怒りを勢いよくぶつけようと思ったのに
そうはできなかった





YG「こんなデカいの、1人で食う気か?w」




キャップを深く被る彼の口元は
ニカッと笑っている





『なんで・・』



釜山にいるんじゃないの、という言葉なんて出なくて
口を開けポカンとしている私の頭をポンポンしたユンギは

デカいアイスを手にレジへと進んだ










店員「あざしたー」


ウィーン




自動ドアを出るとユンギはスッと私の手を引いた
もう片方の手にはブラブラとデカいアイスをぶら下げて







『おかえり、ユンギ』


YG「ん、ただいまA」





会いたくて堪らなかった、そう言ったのは2人同時で

照れ笑いした私たちは
さっきよりも強く手を繋いで歩いた





YG「アイス、半分くれるか?」


『うん、いいよ』






"これからは全部、半分こだからね"
















"ねぇ見て?アイス食べ過ぎてユンギの好きなプニプニお腹に戻っちゃったw"

"お、最高の触り心地w"



"でしょw"

"でも・・"



"ん?"

"ちょっといつもと違うかも"

"え?"





ぷにぷにがただのアイス太りでなかったとわかるのは
もう少し先のこと



終わり ログインすれば
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設定タグ:BTS , SUGA , ユンギ   
作品ジャンル:恋愛
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ミンの甘露煮(プロフ) - 名などないさん» コメありがとうございます!楽しんでいただきよかったです🫶新しい作品書きかけてますので、またご覧いただければ幸いです☺️ (3月25日 20時) (レス) id: b88aa79b26 (このIDを非表示/違反報告)
名などない - 本当に面白いお話でした! (3月25日 20時) (レス) @page50 id: 2206d7c546 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミンの甘露煮 | 作成日時:2024年2月16日 20時

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