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シーンとなった機内
やってしまったと思った
いくら意見を求められたからって
生意気に監督の考えたシナリオを変えようなんて
『あっ、すみませ』
監督「いいねー!!!」
『えっ、、』
監督「それ採用!!いいよねユンギ?」
YG「そうしましょう。」
『っ、、』
認められた
ただそう感じて
何とも言えないくらい嬉しい
いつも待ってただけの私を
変えられた気がした
もっと
こんな風に気持ちを言えば良かったのかもしれない
もっと話をしていれば
私たち終わらずに済んだのかな
『ありがとうございます。』
監督「決定〜。じゃあ最後は・・」
YG「監督どうせなら、、」
次の話に進む直前話し出したユンギに
皆んな一斉に彼を見た
YG「俺じゃなくて、Aさんに殺されたいです。」
==
監督「スタンバイ、よーいアクション!」
ミーティングを終えた頃にはもうすぐ到着というところで
私たちはかなりの時間この撮影について話し合っていた
到着するとゆっくりする時間なんて全くなくすぐに移動が開始され
今、ゆるふわウェーブにヘアセットされたユンギが
チンピラの風貌でビルを襲撃しているところ
その姿をボロボロなワンピースを着た私は見つめている
これが終われば私がロープぐるぐる巻きで縛られる
チンピラユンギはそんな私を救いに来るのだ
グゥ
私のお腹で小さなカエルが控え目に鳴いた
ミーティングを頑張りすぎて機内食を満足に食べられなかった
今から縛られるのだから、むしろ食べないほうが良かったのかもしれないけど、すぐそこで美味しそうな湯気をあげる麺とスープ
あれも一応小道具になるんだろうけど
『美味しそう・・』
こんなに食べたいと思うこと
久しぶりだ
ユンギがいるからだろうか
これから撮影なのに集中しないと、そう思い
口に湧き出る食欲をグッと堪え私はセットへと歩き出した
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ミンの甘露煮(プロフ) - 名などないさん» コメありがとうございます!楽しんでいただきよかったです🫶新しい作品書きかけてますので、またご覧いただければ幸いです☺️ (3月25日 20時) (レス) id: b88aa79b26 (このIDを非表示/違反報告)
名などない - 本当に面白いお話でした! (3月25日 20時) (レス) @page50 id: 2206d7c546 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミンの甘露煮 | 作成日時:2024年2月16日 20時