あなたと私の730日【YG】

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YG side




テミンヤーユンギ。今日ひま?


友人のテミンからカトクがきた




「忙しいに決まってんだろ」




ユンギなに




わざわざカトクをしてきた
その理由を早く教えろよ



テミン今日さ、今から事務所でCM撮影。差し入れ待ってまーす。



まったくコイツは


"忙しい"



そう返信しようとしたら
俺より早く入ってきた次のメッセージ



テミン来れるよね?今日オフなのマネから確認済み。



「はぁー？」



なんだよ
俺のプライベートダダ漏れ？

あのマネヒョン覚えとけ







テミンちなみにAもいるから。



「はぁ？！」





そのメッセージを見た瞬間
俺は行かないと打ちかけた文字を消し



ユンギすぐ行く


そう返信した





「なんで俺のとこじゃなくて、テミンのとこにいるんだよ・・」




クソ






＝＝






Aの好物をたくさん注文してSMの事務所へ向かう

外部作業で何度も出入りしてるせいか
自分の事務所じゃなくても勝手知ったるなんとやら



迷うことなく進んでエレベーターへ乗り込み
10階のボタンをポチッ







あー緊張する・・


俺はめちゃくちゃ会いたいけど、
Aは俺に会いたくないだろうな


別れたいくらいだし・・







なんて話す？
話さない方がいいか？
挨拶だけ？



目も合わせてくれないとか・・あるか？








色んな悪いことを想像してスタジオに入ると
そこには










俺の想像していたよりも
もっと酷い光景が広がってた









「マジ、かよ・・・」








真っ白なドレスを着て
幸せそうに微笑んでるA


愛おしそうにテミンを見つめ
首に腕をまわしていた








その光景はまさに

幸せな2人の結婚式




周りにいるスタッフたちは参列者といったところか











「A・・」





Aのあんな可愛い顔・・

自分たちの結婚式を思い出して泣きそうだった



あの時は俺が隣にいたのに
今は俺じゃなくてテミンがいる










辛すぎて何も言わずに帰ろうとしたがスタッフに止められ
俺はAと顔を合わせた




間近で見るとAは前より痩せてた

この日のためにダイエットしたんだろうか




テミンの、ためだろうか





俺を見るAは辛そうで、
俺はAを、完全に知らない人として接した

俺との過去なんてなかった方がいいと思ったんだ

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