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ユンギに鍵と離婚届を送って
新居で荷解きして
何もなかったみたいに
仕事へ行く
まるで何も
なかったみたいに
『なんてこと、ない・・』
どうせ、ほとんど帰ってこない人だったんだ
ほとんど独身みたいなもんだったんだよ
必死にそう思い込もうとしてた
でも気持ちはそう簡単にいかなくて
後輩「せんぱーい。急にめちゃ痩せしましたよねー?」
『気のせいじゃない?』
後輩「痩せましたってー。残業のし過ぎなんじゃないですかー?それかダイエットしてるんですかー?」
『まぁそんなとこ』
今時の子は、何故こうも言葉の語尾を長ーくするのか
ま、いいけど。
確かに、痩せたのは自覚してる
ぷにぷにだったお腹も今ではぺったんこ
残業のし過ぎっていうのも間違いではない
でも原因はそれじゃない
ただ
食欲がないのだ
ザ・不健康
前ならいつユンギが帰ってきてもいいように、ご飯や冷凍のおかずストックを作ってたけど、本当に1人だとご飯を作る気になれなくて
じゃあ冷凍食品でも、、と思ったら彼の顔がついてる餃子とか、パスタとか、チキンとか・・・
他のアーティスト採用してよっ!って感じ
本当はまだまだ食欲ないけど、
いい加減食べないと倒れるよね・・
ティンロン♫
定時のベルが鳴る
『今日は定時で帰るね。お先に。』
後輩「はーい。お疲れ様でしたー。」
久しぶりに外で食べようかと定時にあがると
まだ空が明るくてちょっとうれしくなった
コツ
コツ
コツ
「あのーオネーサン!オネーサン!」
キャッチ?っぽい男に声をかけられた
めんどくさいから無視して歩いてたら
ガシッと腕を掴まれる
『わっ、何するんですか』
男「さっきから呼んでんのに!ね、俺と飲みに行かない?」
そこにいたのは絵に描いたような、パリピ陽キャメンズ
つまり、私とは一生わかりあえないような人種
『行きません。急いでるので。』
歩き出そうとするけど
男は腕を離してくれない
『離してください』
男「わかったわかった!じゃあご飯だけ!ねっ?」
『行きません。ご飯も、飲みに行くのも、夫としか行きませんので。』
私はこれでもかってくらいに存在を主張する
薬指の指輪を男に見せつけた
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ミンの甘露煮(プロフ) - 名などないさん» コメありがとうございます!楽しんでいただきよかったです🫶新しい作品書きかけてますので、またご覧いただければ幸いです☺️ (3月25日 20時) (レス) id: b88aa79b26 (このIDを非表示/違反報告)
名などない - 本当に面白いお話でした! (3月25日 20時) (レス) @page50 id: 2206d7c546 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミンの甘露煮 | 作成日時:2024年2月16日 20時