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白い雪に溶けるように、
綺麗なユンギさんは、
だんだんと透明になり
ゆっくりと消えていった。
"泣くなよ。"
そう私の頬を撫でながら
最期は優しい顔で笑ってた
『いやぁああー!!!!、』
==
1年後
『うゔっ寒っ!!!』
また、雪の舞う季節になった
小さな頃から雪は大好きだったけど、
今では大嫌いになった。
大好きな、彼を連れて行ったから。
あれから何もする気になれなくて、
会社を辞めてしまった。
キム課長は休職すればいいと引き留めてくれたが
私はもう無理だった。
だって、
あの屋上に行くとユンギさんの卵焼きを思い出してしまうから。
でもね、
家は引っ越せなかった。
キッチンに残ったユンギさん愛用の包丁とか、
高そうな調味料とか、どうやって使うのかわからない調理器具とか、
デザイン違いのマグカップとか
幸せな思い出がありすぎて
手放せなかった。
もう会えない、、わかってても、
毎日トイレをピカピカにしちゃうの。
本当は上手く焼けるけど、
オムレツだってあえて不味く作るの。
"キレイになったのか?偉い偉い"
"何だよそれ。崩壊した卵の残骸か?"
ユンギさんの声が聞きたくて。
あなたの、温もりに触れたくて。
毎日毎日、
この部屋であなたを待ってる。
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ミンの甘露煮(プロフ) - けぃたんさん» コメありがとうございます!ピッカピカにしてきてくださいね!いい事あるかも〜?❤︎ (9月4日 11時) (レス) @page40 id: b88aa79b26 (このIDを非表示/違反報告)
けぃたん(プロフ) - とてもいいお話でした。トイレ、綺麗にしてこよ〜 (9月4日 9時) (レス) @page40 id: 17b7ddcd96 (このIDを非表示/違反報告)
ミンの甘露煮(プロフ) - 紗菜さん» 帰ってきてくれて本当によかった。甘露煮もこんな素敵な旦那さん欲しいです。ユンギさんがいたら、仕事頑張れますw これからもよろしくお願いします⭐️ (9月4日 8時) (レス) id: b88aa79b26 (このIDを非表示/違反報告)
ミンの甘露煮(プロフ) - アイリさん» 気に入って頂けてよかったです!ユンギさんの猫背は何故か可愛いの、何ででしょうかw これからもよろしくお願いします⭐️ (9月4日 8時) (レス) id: b88aa79b26 (このIDを非表示/違反報告)
紗菜(プロフ) - 神様が恋をしたら、素敵な旦那さまになりました。お帰りなさい。ユンギさん。素敵なお話、有難うございました。 (9月4日 6時) (レス) id: fe6f9b54b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミンの甘露煮 | 作成日時:2023年9月2日 0時