トイレの女神様、実は男【YG】

. ページ28

それからの1週間

私はユンギさんと家で過ごした。



どこかに行くこともなく、ゆったりと






今までと違うのは
私たちが恋人同士になったこと。









有休初日、あの大学生に絡まれた日に、私は告白した。




"ユンギさんが好きです。"




好きな人を目の前にしたら、そんなシンプルな言葉しか出てこなかった。



そしたらユンギさん、すごくびっくりしてしばらく固まったのw

でもその後、すっごく嬉しそうに笑って答えてくれた。





"俺も好きだ。"









でもそれだけで終わらなくて、



"俺の方がAを好きだ。正確に言えば、20年前からずっと好きだから、これからのAの一生かけても、俺の好きには敵わない。"




"常に俺の愛が20年分多いからな。"





そんなデロッデロに甘いこと言った。ドヤ顔でw


(朝に見かけた美女は神様仲間だとわかり問題解決した。)













ユンギさんの体調が良い日にはリビングで映画を観て、
特に悪い日には、ベッドの上で色んな話をした。


相変わらず料理のコメントは辛口だけど、私のために少しでも食べようと努力してくれて、私は嬉しかった。


(人間界の食糧は必要ないって言ってたのにね)
















でも、日に日に
ユンギさんは、目に見えて透明になっていった





風邪なんて、きっと嘘だ。




多分、このまま完全に透明になったら、
ユンギさんは消えてしまう。



それなのに、
どれだけ聞いたって"風邪"だと言い張るユンギさん




きっと、何か訳があるんだ。
私のためか、それとも治す方法がないのか。






でも私は諦めない。

何たって私は、不屈の精神を待つミソの孫よ？(知らんけど)




私はユンギさんが眠っている間に色んなことを試し、




そして、ついに見つけた。











透明化を阻止する方法を。

.→←.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す