トイレの女神様、実は男【YG】

. ページ15

ユンギさんとの同居生活も
早いものでもう2ヶ月経った。



私の平日はユンギさんの特製弁当で仕事を頑張り、
土日の休みには料理の特訓をしてもらう。


ユンギさんは基本的にトイレ掃除以外の家事をしてくれているけど、たまーに2人で外に出かけてカフェに立ち寄ったり、映画見たり、

知らない人がみたら普通のカップルみたいな、ゆるっとした幸せな生活をしている。








ゴシゴシ

キュッキュッ






そして今日も私はトイレを磨いています。









ザー




『よし、今日も終わり。』




トイレ掃除を終えリビングに戻ると、ソファに座り
手帳のようなものに何か書いているユンギさんがいた。






『日記？』




何も考えず声をかけたら
私の声に反応してパタリと閉じてしまったそれ


なんか悪いことしたかも、、






『あ、ごめんなさい。私向こうに行くから続けて・・』




YG「いや、いいんだ。もう済んだから。」




ユンギさんはそう言うと
焦げ茶色の皮巻きっぽい手帳をソファのクッションの下へ隠した。







プライベートは干渉しない。それが上手く同居するポイントだと雑誌に書いてあった。


でも私はすごく気になった。
ユンギさんが、すごく悲しい顔をしているように見えたから。












YG「今日もキレイになったか？」



『えっ』



YG「トイレ。」





『あぁ、うん。今日もピカピカです。』




偉い偉い、そういうユンギさんの顔はもういつも通りだった。






あの手帳に


何が書かれているんだろう？








その日はなかなか寝付けなかった

.→←.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す