どういうご関係ですか？ ページ5
美味しいコーヒーを飲みながら持ってきた本を読んでいると、あまりにもいい時間を過ごしていて、本来の目的(一緒にいた女の確認)を忘れそうだ
さりげなく
キョロ
キョロ
今のところ、、
あの女はいない
よし
また本に視線を落とし、ページを捲る
耳に入ってくるのは周りのお客さんたちの話し声、グラスを拭く音や、豆や砂糖をビンに詰め替える音、ほどよい音量の音楽
うるさ過ぎず、静か過ぎずで丁度いい
本が終盤にさしかかった時、ふと視線を上げると、前で作業していたユンギと目が合った
YG「今日は、お休みなんですか？」
『えぇ。』
何でそんなこと聞くんだろうと思ったけど
そっか、私元々仕事の日だからか
(有休消化という名のズル休み)
私を"お客"としてちゃんと敬語を使うユンギ
仕事モードだから当たり前なんだけど、
距離を感じて少し切ない
YG「オーナーと、お知り合いなんですか？」
『え？』
YG「さっき、名前を呼んでいたので・・」
『あー、、そうです。昔からの知り合いです。』
さすがに元彼とは言えないわ
YG「そうですか」
そう言うとグラス拭きを再開した
オーナーの知り合いだなんて、ユンギからすると気まずいのかな。仕事しづらいかな。もう来ない方がいいかなとか色々思ってたら
きた
「おはようございまーす！」
元気な声とともに
例の女子がきた
「おはようユンギくん」
ニコッと笑った太陽みたいに明るい女子
YG「あ、おはようございます。サラン先輩。」
私には見せない感じの微笑みをしたユンギ
あなたたち
どういうご関係ですか？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 606人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミンの甘露煮
| 作成日時：2023年6月6日 21時
