桜雨【YG】 (ページ10)

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心ここに在らずページ10

自分の家に帰る途中も、着いてからも、後悔しかなかった

電話をするべきだったけどそんな勇気なくて

Aごめん

それだけ送信した

翌週

『お疲れ様でしたっ』

飲み会を断ってユンギたちの元へ行こうとした

だけど

監督「あ、Aさん！」

『は、はいキム監督』

監督「今日のソジュンたちとの飲み会、俺も行くことになったんだ。Aさんとわいわいするの初めてだから楽しみだよ〜」

『えっとー・・』

この監督には俳優デビューの時からお世話になってる

なんでこのタイミングで参加するの・・監督

ソジュン「お、もう着替えたのか？じゃあー、そろそろ行きますか！さっ監督もどうぞ〜」

肩を組んで歩き出したオッパと監督

『ソジュンオッパ、あの・・』

ソジュン「おーい行くぞー！」

『は、はい・・』

結局ソジュンオッパたちと行くことになった

楽しかった

と思う

でも何を話したのか、
何に笑ってたのかよく覚えてない

ずっとユンギのことばかり考えてた

ソジュン「そろそろ次の店行こうか。あ、Aは酔ってそうだからここで解散な。」

『へ』

お酒はコップ半分しか飲んでない

"行く所、あるんだろ？"

ソジュンオッパは私に耳打ちするとウインクし、みんなを引き連れて行ってしまった

『まだ、間に合うかな』

そう思ってオンニに来てもらえるように頼んだ

裏口で送迎車を待っていると

「Aさんですよね」

見上げたら

黒ずくめのジョングクだった