桜雨【YG】 (ページ4)

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花びらたちページ4

あの時のユンギは
とても優しく笑ってたな・・

目の前にある

"植樹1993年"の木を見上げて思い出す

『2人で、か・・』

もう叶うことない約束に、胸が苦しくなる

ザワァ

あの時と同じ、少し強い風が吹くと
私を包む桜の花びらたち

ヒラヒラと舞うそれは

差し出した私の手のひらにそっと着地した

"A"

私の名前を呼ぶ優しい声を思い出して

鼻の奥がツンとした

想いを想い出にしたくて、でもできなくて
時間だけがただ過ぎていく

私の心はまだ、

『あなたに会いたい』

「A？」

『え・・？』

声がする方を振り向くとそこには

『ジニオッパ・・』

わかりやすく変装したBTSの長男
ソクジンがいた

JN「来てたんだな。」

そういうとポンッと私の頭を撫でたソクジン

『びっくりするじゃないオッパ。何でいるの？』

"オッパの感？"

そう言いキュッキュッと窓を拭いている

JN「収録終わってすぐに出ただろ？ここ、お前たちの思い出の場所だし、もしかしたら来てるんじゃないかと思ったんだ。」

『そっか。大当たりだねオッパ』

自分のグループのメンバーでもないのに、相変わらず心配症なオッパだ

きっと、私が1人でいるのをわかってて来てくれたんだろう