何年先もずっと ページ30
翌年4月
私は、思い出の桜並木に来ていた
変装していない私
行き交う人たちが揃いも揃って振り返り、
カシャカシャとカメラを向けてくる
そんな様子を気にすることなく、
桜の木を見上げながらゆっくりと歩く
『うわぁ・・』
今年もたくさんの花をつけた
"植樹1993年"の特別な木
サワァ
優しい風が吹くと
花びらがヒラヒラと舞い落ちる
『綺麗ね・・』
去年と違うのは
「そうだな」
隣に
しっかりと手を繋いだ彼がいるということ
ブワァッ
強い風が吹き抜けると
私たちをたくさんの花びらが包む
それはまるで桜の雨に降られているみたい
YG「A、花びら・・髪についてる」
『・・どこ？』
いつかと同じ言葉を交わす
YG「とってやるよ」
チュッ
『ふふ// こんなことして、バレたらどうするの？』
ガッツリ人前でキスしておきながらあえて聞いてみた私
すると彼は
可愛い歯をチラッと見せて
YG「バレたら、その時だw コレが俺のものだってわかって丁度いい。」
そう私の唇を指先でツンツンして
"一生、他の誰にも触れさせんな。わかったか？"
耳元で囁いたユンギは
また甘くて深いキスを
私に落とした
ねぇ桜雨
私の願い叶えて欲しい
どうかこのまま降り止まないで
私たちの幸せがずっと続くように
完
終わり
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作者名：ミンの甘露煮
| 作成日時：2023年4月23日 13時
