桜雨【YG】 (ページ29)

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離さないページ29

あぁ、やっぱり
もう、戻れない

私はユンギから腕を離そうとした

が

代わりにユンギの腕が私にまわる

YG「勝手に俺を抱きしめて、勝手に俺を離すのか？」

『ユン、ギ』

YG「もうお前の身勝手には懲り懲りだよ。」

言葉とは反対にどんどん締まっていく腕

YG「今度は俺が身勝手にする番だから。」

『ユンっんっ！』

背中にあった片腕が離れ
私の後頭部を押さえる

隙間なく塞がれた唇

息が苦しくて一瞬離れても
今度は舌が絡みついて離れられない

『ぁっ』

YG「んっ」

YG「こんな顔、共演者にも見せたのか？//」

荒い息をしながら不機嫌そうに聞くユンギ

『キスシーンは、全部、断ってたから・・//』

私がそう答えると満足そうに笑って

"いい子だ"

なんてまたキスをする

私たちは長く

とても長い時間キスをした

3年分のキスだった

YG「明日ポスター撮影なのに・・唇が腫れてたらAのせいだからなっ」

『ちょっ、そんな・・』

そんな仕事あるなんて聞いてない
しかも私のせいって、理不尽な！

YG「ハハッw」

全然笑い事じゃないし・・

YG「俺は悪くない。そんな唇持ってるAが悪い！」

『えぇー・・』

子どもみたいな顔して話してたユンギだったが

YG「A」

一瞬でその表情を変えた

『なに・・？』

YG「もう離さないよ。」

ドクン

真っ直ぐな瞳に
胸が詰まる

YG「俺、身勝手になるって言ったろ？だからAが俺を嫌いになっても関係ない。」

『うん』

YG「Aも、もう俺を離すな。

返事は、YES一択だ。」