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会いたい ページ20
YG side
YG「なんで・・」
ここにいるんだ
目の前には、土砂降りの雨の中
傘もささずに1人佇むA
"ユンギヤ、今日の雨で桜が散ってしまうよ。今年はまだ見てないだろ？"
そう言ったジニヒョンに作業室から引きずり出された俺
あぁ
確かにまだ見ていなかった
今年の桜は、な
3年前Aと歩いたこの桜並木
一昨年も、去年も
俺は1人で来ていた
あの頃のAに会えるんじゃないか
そんな期待をして
今年
俺たちの木を見上げて泣いているAに会えるなんて、
想像もしていなかった
『ごめんね・・ユンギ』
不意に聞こえた俺の名前
その瞬間
ブワァッと強い風が吹いた
一気に散る花びらたち
一面は淡いピンク色に包まれ
Aは顔を覆って崩れ落ちた
俺は
持っていた傘を握りしめて
Aの元へ向かった
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作者名：ミンの甘露煮
| 作成日時：2023年4月23日 13時
