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酸素が薄くなってきた狭い車内



そろそろほんとにヤバい、そう思った時






ギュイイイイン






カッターの音が聞こえた

レスキューがすぐそこにいる





あぁ、よかった

ユンギを助けられそうで









『ユンギ頑張って!もうちょっと進んで!』




後ろから背中やらお尻やらを押して
這っているユンギを補助する




トランクの扉が四角く切り取られ、明かりが見える




そこから顔を出したレスキュー隊の人



隊員「あっ!!要救助者2名確認!両者意識あり!まず男性から出します!こっちへ!さぁ!手を伸ばして!!」



YG「俺の後ろに、彼女がいるんです!」



なおも私を優先させようとするユンギ




『私はいいので先に彼を!!彼怪我してます!!私は無傷です!!』




そう叫んだ

けして無傷ではないけれど


どうせ病院にはいけないから





隊員「助けに入った方ですね!わかりました!貴方を出したら彼女さんを出しますから先に出ましょう!頑張って!!もう少しですよ!!」




YG「うっ!!」





レスキュー隊員に引っ張られて車の外に出されたユンギ







隊員「さぁ出ましょうか!」



私へ手を伸ばす隊員





『他にもう1人います!』



そう
運転手の人


いつもユンギを送り届けてくれた
笑顔が素敵なおじさんだった





隊員「え?!」



『亡くなってますが、出してあげてください!家族がいるんです!今からそちらに動かします!』







私が車内に入った時にはもう・・


でも、彼には奥さんと、2人の子どもがいる

体は・・家族のもとに返してあげたかった





燃えてしまう前に









なんとか隊員の人に彼を渡し、ようやくきた私の番







でも、もう私には動く力は残っておらず




バーン!!!

ボンッ!!

ボンッ!!





車の周りに燃え広がった炎も、


私を車から出すことを許さなかった









薄れゆく意識の中






隊員さんや、ギャラリー、マネージャーさん、


あっ、テヒョンの声が聞こえる










そして、






"Aー!!!Aー!!!"





私を呼ぶ愛しいユンギの声





あぁ、ユンギ・・泣かないで




そんなに泣いて叫んだら声枯れちゃうよ?



歌手なんだから、喉大事にしてね



ちゃんとご飯を食べて

ちゃんと眠って

いつか・・好きな人ができたら、



私のこと忘れていいから

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設定タグ:BTS , ユンギ , SUGA   
作品ジャンル:恋愛
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ミンの甘露煮(プロフ) - 下村早苗さん» コメありがとうございます。更新はちょっと止まってます。この後どうしようかなぁ〜と悩んでます。他のお話は何もしていないのですが、ずっと本日更新になってます。謎ですw 紛らわしいので、更新時間を消すように設定変更しました!亀更新ですが、よろしくです! (2022年10月20日 21時) (レス) id: ff81f61bed (このIDを非表示/違反報告)
下村早苗(プロフ) - お話32話から更新されていません(⁠>⁠▂⁠<⁠)⁠後、ずっと本日更新になっていますが初めてお話を読ませて頂いて三日くらい経っていますが大丈夫ですか?本物のストーリーの続きが読める更新はいつですか? (2022年10月19日 23時) (レス) id: 27bf09a1e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミンの甘露煮 | 作成日時:2022年10月14日 21時

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