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歩いた
ただひたすらに
行くところなんてないけど
でも帰るところもなくなった
ユンギの声が頭の中で再生される
"声がいいだけ"
うん。その通り。
必死に練習するみんなを見ていたらわかる
彼らは7人でグループだって。
急に加わった私を受け入れてくれたけど、一緒に歩んだ時間はそんな簡単には埋まらない。
実力だって、今までの努力の分積み重ねてきている。
私とは比べ物にならない。
私は
たまたまいい声を授かっただけ。
たまたま歌が好きだっただけ。
たまたまPDに見つけてもらって
たまたまデビューすることになって
たまたま生きる目的を見つけただけ。
たまたま・・
グスッ
『もう、ここにいられないね。』
辞めよう
私のことが発表される前に
儚い夢だったと
思えるうちに
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作者名：ミンの甘露煮
| 作成日時：2022年5月28日 18時
