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廊下を歩いて控室へ向かう
一言も話さないPDが怖い
何を言われるのだろう
クビ?
別れろ?
だいたいこの二択だよね
頭の中はパニックな私と、妙に落ち着いた私が混在してる
何を言われても
悪い結果になるのは避けられない気がする
あー・・
ついに山あり谷ありの"谷"がきたようだ
控室
カチャ
どかっとソファに座ったPD
迫力も、威圧感もハンパない
さすがラスボス
PD「単刀直入に聞くけど、ユンギとデキてるのか?」
丸メガネの奥から放たれるレーザービームのような視線に息が止まりそう
やっぱり見られていたんだ
カーテンの隙間から?
ウソはつきたくない
私たちの関係に
ウソはないから
『はい』
PD「へぇ、はっきり言うんだね」
『はい』
PD「さすが、売れっ子に手を出すだけのことはあるよ。肝が座ってる」
『ウソはつきたくないので』
PD「・・そう。なら話は早い」
ドクン
ドクン
ドクン
PD「辞めるか、別れるか、今すぐ選べ」
予想通りの言葉だった
でも、実際に言われると息ができない
ただ心臓がドクドクと激しく脈打つのだけがわかる
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ミンの甘露煮(プロフ) - labochanさん» ありがとうございますー!! (2022年10月23日 11時) (レス) id: ff81f61bed (このIDを非表示/違反報告)
labochan(プロフ) - ミンの甘露煮様、面白かったですー!! (2022年10月7日 22時) (レス) @page50 id: d595d7297e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミンの甘露煮 | 作成日時:2022年9月22日 22時