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『あれ・・』



気づいたら私は病院にいた



包帯でぐるぐる巻きの頭
胴に巻かれたコルセット

顔は青白く、ピクリとも動かない私





ベッドの横には





『ユンギ・・』



涙の跡が消えてないまま私の手を握って眠ってる






『こんなに泣いて・・』




触れたいのに
その顔に触れることはできない





ただ半透明な私の手が
通り抜けていくだけ







"自分も守れ"



『ごめんねユンギ。私、、社長との約束守れなかった』






ふわふわと浮いてる意識の塊の私

私はもうすぐ、この世からいなくなる
ベッドに横たわる私の体も、この世界から消えてしまうんだ






あぁ、後悔したくなかったのに・・

後悔のない人生は、私には無理だったみたいw









ドクン!


ギュウウと胸が痛くなる




お別れの時間が来たみたい










ユンギ



ありがとう

本当は最後まで、一緒にいたかった






あなたと過ごす日々はキラキラしていて、かけがえのないものだった

もっと、色んな景色をあなたと眺めていたかった
もっと、もっと・・








私は、あなたに会えて、愛されて、幸せだった






あなたの笑顔も、温かい腕の中も、優しいキスも



何もかも





私の体に、記憶に刻み付けるよ








また生まれ変わっても、会いに来ていい?

また私のこと、愛してくれる?





忘れないから、



ユンギも忘れないでいてください













最後に言いたかったな


"ユンギ、愛してる"って





"前世も今世も、きっと来世も愛してる"って




まだ間に合うかな?


頑張れる?




ねぇ、最後に
最後に頑張って私の体!


ちゃんと伝えたいから!




お願い!



動いて!



声に出して!!








『ユ・・ン・・』




YG「ん・・え?!A?!起きた?!A!!」






『あ・・』




YG「え?・・なに?!なんて言ったんだ?!」






ユンギ、


『あ・・い・し・・・て・る・・』



ずっと愛してるよ



あ・・もう声が出ないや・・





YG「へ・・A?・・A・・ウソだろ・・?なぁ!A!!もう一回いって!俺を置いてくなよ!!1人にするな!!頼むよ!!A!!!」





最後に感じたのは

強く握られた手と、私の顔に落ちた温かい涙だった








YG「ああああぁー!!」







ユンギの泣き叫ぶ声が聞こえて

私は別世界へと旅立った



前に一度いった、あの世界へ

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設定タグ:BTS , SUGA , ユンギ   
作品ジャンル:恋愛
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ミンの甘露煮(プロフ) - labochanさん» ありがとうございますー!! (2022年10月23日 11時) (レス) id: ff81f61bed (このIDを非表示/違反報告)
labochan(プロフ) - ミンの甘露煮様、面白かったですー!! (2022年10月7日 22時) (レス) @page50 id: d595d7297e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミンの甘露煮 | 作成日時:2022年9月22日 22時

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