Second life【YG】2 (ページ22)

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次の日
タヌキの指示通り、私は独身寮に引っ越した

荷物は最低限の服と、生活用品

家電などは部屋にあるから不要だった

全部持ってこようと思えば、いくらだって持ってこれた

でもそうしなかったのは、ユンギのもとに帰りたいから

私のこと、忘れてほしくないから

だから、鍵だって返してない

ユンギは"好きにすれば"とは言ったが、別れようとは言わなかったし？←屁理屈

掃き出し窓を開けると、
小さなバルコニーから事務所がすぐ近くに見える

(1棟丸ごと独身寮用に買い上げたらしい)

『はぁ・・』

ほとんど荷物のない殺風景な部屋に響いたため息

寂しいな

辛いな

苦しいな

本当のこと言えたなら、どんなにいいだろう

でも、

まだまだ報道は収まってないし、

ユンギも不安定な状態だし、

タヌキはユンギに言うなって言うし

私のこの思い気持ちは行き場がない

ユンギ

今頃何してるんだろ・・

昨日の夜
寝室に行く勇気がなくてリビングのソファで寝た

起きたらユンギはもう居なかった

一緒に居る時は欠かしたことの無い

おはようのキスも、行ってらっしゃいのハグも

今朝の私たちにはなかった

ただひとつ私に残っていたのは

知らぬ間に掛けてくれたらしいユンギの毛布だった

クンクン

『あぁ〜ユンギ〜』(つД`)

ユンギの存在を感じてたくて
毛布持ってきちゃったんだよね・・

『ユンギ、会いたいよ・・抱きしめて欲しい・・』

じんわり滲む視界とキューンとなる鼻先

ぐすっ

ピンポーン♪

チャイムが鳴った

誰だろ

まさかユンギ！

んなわけないか