lれxすBL⇒

黒青《待ってるよ》 ページ34

紫said




実は、悠くんとまろちゃんが最近付き合い出したらしい。


ほんまに最近し、仲も良さげやから上手いこと行ってるんやろうって思ってる


仲のええカップルってええなぁ…


まろにきと比べてうちのいむちゃんと来たら…


ツンデレなんはええんやけど、付き合い出したら更に冷たくなるなんて…


そんな事をもんもんと考えながらTikToくを見ているとピコンと機械音がひとりの部屋に鳴り響く


すぐに通知を確認するとまろちゃんからやった


まろちゃんちょっと相談したいことあんねんけど、今から会える?


いつもまろちゃんには、お世話んなってるし…






という元気のいい返事をすぐに返す


まろちゃんほな、いつものとこに着き次第。



いつもの場所とは、僕がまろちゃんに相談している場所のことであろう


最低限の荷物を持っていつもの喫茶店に小走りで行く






からん…からん…



昔ながらのベルの音が店内に響く


そろそろかな、と扉の方を見てみると予想どうりの長身イケメン。


い「ごめん、しょにだ。俺から誘ったのに遅なってもて…」


開口早々に謝ってくるまろちゃん


初「いやいやいや、僕も今着いたとこやから！大丈夫やで」


い「なんか、あにきが外出許してくれんかったんよ」


初「なんや、惚気か〜？羨ましいこっちゃで」


すると、複雑な表情を作り始めたまろちゃん


い「実は、そのことなんやけど…」


ぽつぽつと話し始めたまろちゃんの話を要約すると、


あにきと付き合って約１ヶ月


手繋ぐだけで真っ赤


全く進んでくれない


でも、攻めは自分だと言うあにき


…だそうだ


初「…つまり⁇」


い「つまり、…はよ手ェ出して欲しいけど俺が攻めやと思えてきた。どないしたらええ？」


初「ほならさぁ…、」


ちょっと、悠くんには悪いけど…


悠くんが攻めてきたときに立場逆転を図ってみるのは…？


と、まろちゃんに提案。


思いの外、気持ちが晴れたようで次々と惚気話が出てきた


満悦の様子で店を出たまろちゃんから、良い知らせが来るのを楽しみに待つ。

紫水《なんで》→←second

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す