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水紫《ナンパ》 ページ2

ほとけside


今日は初兎ちゃんと一日デート‼


昨日から楽しみ過ぎて配信でテンションがおかしいとないちゃんに怒られたけど…


仕方ないよね。


今日は、その辺をうろちょろするというゆったりとした計画で、待ち合わせの時間だけ決めている。


このまえいふくんに、「絶対五分前に来たことないやろ！」って言われたから、とりあえず五分前に来てみたけど…


なんにもなしじゃつまんないし、


ビルの上の階から見える場所を集合場所にしているから、初兎ちゃんをそこから待つことにした


上からの写真を初兎ちゃんに送って…


完璧じゃんね。


初兎ちゃん、どんな反応してくれるかなぁ…





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初兎side


僕は大体時間ぴったりに集合場所に着いた。


やっぱ、いむくん居らんよなぁ…


とりあえず着いたことだけでも連絡入れとくか


いむくんに集合場所に着いたことを伝え、人の邪魔にならないところでエゴサする。


十分くらいたって、いむくんもそろそろ来るかな…？


きょろきょろとしていると、向こうから歩いてきた女性二人が声をかけてきた。


女「ねぇねぇ、お兄さぁん。一人なんですかぁ？」


お「よかったらぁ、一緒に遊びませんかぁ？」


なんやねんこいつら


僕は無視してスマホをいじるのをやめなかった


てかはよいむくん来いや


女「えぇ〜？そこスルーしますぅ？(クスクス」


お「クスクス)ねぇ、お兄さぁん、何見てるんですかぁ？」


そう言って二人は僕の肩に手を置いて頭を顔に近づけてきた。


触んなや


香水の匂いがきつい


すっと、スマホの電源を落とし、その場を離れようとする


女「あんっ、待ってよぉ〜」


お「そぅよ〜、待ちなさいよぉ」


二人は僕の両手を引っ張ってきた


ほんとに触らないでほしい


初「すみません。僕、彼氏待ってるんで」


いむくんのことを彼氏と言うのは慣れておらず、少し恥ずかしかった


女「えぇ？彼氏より彼女、欲しいでしょお？」


お「私たちにしなぁい？」


二人はまた一層距離を詰めてきた


初「ほんっとにやめてください。」


いむくんはよ来て…


女「いいじゃんねぇ？」


お「えぇ、いいでしょ？」


二人はまた顔を近づけてきた


初「いややしっ、！いむくんっ‼」


僕は顔が近づいたのが怖かったのか一気に恐怖が襲ってきた


思わずいむくんの名前を呼んでしまったが、いむくんが来るわけないよな…


ここは、大人しくしとくしかないんか…？

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