Story 5 ページ7
頬を思い切り強く叩かれたとき、現実世界に戻ってきたような感覚だった
初兎くんが言ってくれたことはすべて夢だったんじゃないかって
そう思うほどに、痛かった
『い゛った、、』
泣きたくないのに、初兎くんの前以外では泣かないって決めたのに
色んな感情がぐるぐると頭の中を回って目から次々と雫が降ってきた
母「うちは政治でもTOPの家系なのよ！？
その娘が夜道を歩いてるだなんて報道されたらどうするの！？
印象が悪くなってしまうじゃない！！」
ああ、心配はしないんだ、
なんで泣いてるか、とか
なんで夜道を歩いてるんだ、とか
そーゆーことは聞いてくることもしないんだ
母「...貴方は賽目家の恥よ」
そうはっきり言われた瞬間、自分の中の何かがまた再びぷつんと切れた音がした
なんか、もういいや
頭より先に体が動いていて、私は何も持たずに家を飛び出した
母「ちょっとA！？待ちなさい！！」
そんな声が聞こえたけど、
後ろから追いかけてくる執事や召使い、お母様の足音が聞こえたけど
そんなの気にならなかった
目からは雫が降ってきて止まらないのに
口角は上がっていた
やっぱり変だよ、私
家を飛び出して、学校の前についたとき
まだ時刻は5時半だということを知った
先生方は当たり前のように学校に来ていなかった
『...今日は休もうかな、』
そう呟いてみたのはいいものの、どこに行けばいいかわからなかった
『...初兎くん』
さっき会ったばかりなのにまた会いたくなる
...初兎くんの家、小さい時無断で行ってお母様に怒られたっけ
目を細めながら昔のことを思い出していると
足は初兎くんの家の方向に向かっていた
昔の記憶をたどりに初兎くんの家の前へ着いた
...それから何時間経っただろうか
家の奥の方からかすかに"行ってきます"という声が聞こえた
表札の前で下を向きながら体育座りをしていた私は顔を上げる
ガチャという音と同時に初兎くんが出てきた
思わず私は初兎くんに抱きつく
「うおっ、、、ってA？！どした....」
大好きな声を遮って私は初兎くんに向かってこう言った
『初兎くん...助けて、』
自然と涙が出てくる
その言葉を聞いた瞬間初兎くんの顔がハッとした顔つきになった
next.
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紫乃だおん - ｱ"ｧｧｧｧ(´；ω；｀)神！！！！！しょうちゃんんんんん！！かっこよすぎるんよな。(真顔)これからもがんばってください！ (2023年3月18日 19時) (
レス) @page13 id: a326f56d91 (このIDを非表示/違反報告)
ひーいれりす - あーうんやっぱ神だわ。（敬語じゃないくてまじでごめんなさい）ファンなりそうです。これ見てたら初兎ちゃんの家族ホントにいればいいのにって思って泣いてました。なんかごめんなさい作品大好きです。これからも頑張ってください。 (2023年3月5日 1時) (レス) @page13 id: 166743b295 (このIDを非表示/違反報告)
あいな?@いろきみ所属(プロフ) - ほんとに最高です🫶🏻 (2023年2月23日 23時) (レス) @page13 id: 37964a044b (このIDを非表示/違反報告)
あお - うわわわわわ……神作こんなに作り出せるのすごい…っっ しょーちゃんっぽさが失われないのすごいです…神様……… (2022年12月27日 1時) (レス) @page12 id: 60a0c2a1ce (このIDを非表示/違反報告)
羽花 - 東雲ゆあさん» わー！！ありがとうございますっ！頑張ります；；♡ (2022年12月11日 17時) (レス) @page12 id: 86d00439f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽花 | 作成日時：2022年8月6日 15時
