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「…、すみませ、！」
仕事の連絡を返そうと歩きスマホをしていると、トン、と何かにぶつかった感じがして反射的に謝る
「ぁ、いぇ、こちらこそ、」
控えめに発せられたすこし特徴的な声に、思わず顔を上げた。
やってそれはこの二ヶ月間、ずっと聞きたかった声だったから。
でも、その姿は俺の知ってる元気な彼とはかけ離れていて、
パジャマにカーディガンのようなものを羽織っていて、手からは点滴が繋がっている。
いつもなら１時間もかけて丁寧にセットされている髪もノーセットのままで目にかかっていた。
そして、マスクの上からもわかる、いいとは言えない顔色。
「…、け、けんと？」
謙杜「…ぇ、…」
俺の姿をみるなり、どっかに歩き去って行こうとした手を思わずひいた。
元々華奢だった手首はゾッとするほど細くなってて、
「ちょ…どこいくん、！謙杜なんやろ…！」
謙杜「…、だいご、くん…」
逃げられないと諦めたのか、謙杜は力尽きたように、廊下にあったベンチに腰掛けた。
ほんとはなんで急にいなくなったん、どれだけ心配したと思ってるん？、と聞きたいことはたくさんあって。
でも謙杜の姿を見ればわかる、きっと身体も心も弱っているから、優しく問いかけた。
「けんと、どうしたん…？心配したんやで…？」
謙杜「…ごめんなさぃ、」
「こんなに痩せて…っ、いつから入院してるん？」
俯いたままだった謙杜だったけど、しばらくすると口を開いた。
謙杜「おれ、死ぬねんて、あと一年で」
その口から吐き出された言葉に、息の仕方が分からなくなった。
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おもち。(プロフ) - マンネさん» リクエストありがとうございます！気長にお待ちいただけると幸いです💕 (2022年10月19日 19時) (
レス) id: bcb8e1b2ca (このIDを非表示/違反報告)
マンネ - お話どれもとても面白いです！心疾患と喘息を持って生まれてきた💛くんと初めて会うお話を読みたいです！家族設定でお願いします。 (2022年10月19日 19時) (レス) id: c2f3ec8d12 (このIDを非表示/違反報告)
おもち。(プロフ) - 末っ子さん» リクエストありがとうございます💓気長にお待ちいただけると幸いです。 (2022年10月12日 23時) (レス) id: bcb8e1b2ca (このIDを非表示/違反報告)
末っ子 - 持病の悪化で入院中の💛くんが、検査に行くのに乗ったエレベーターの中に閉じ込められて発作をおこしてしまうお話をお願いします。いつも更新楽しみにしています！ (2022年10月10日 21時) (レス) id: 659b1c8562 (このIDを非表示/違反報告)
おもち。(プロフ) - ましろさん» ありがとうございます！！個人的にもこの設定好きなのでリクエスト嬉しいです🙃お待ちいただけると幸いです💛 (2022年10月8日 23時) (レス) id: bcb8e1b2ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛 | 作成日時：2022年9月24日 7時
