検索窓
今日:4 hit、昨日:13 hit、合計:13,735 hit

ページ5

*





「体調、もういいの?」




いつものようにラフな格好でコンビニに来た彼。


あの日のように顔色は悪くない。




『うん、この前はありがとう。』





手渡された500mLのレモンサイダー。




『これ、樹に。』




「はは、俺、これ好きだわ。」






つい笑うと返ってきたのは、


またあの優しい笑顔。





『よかった、じゃあ、また。』




相変わらずキレイな雰囲気を纏った後ろ姿に、今日も目を奪われる。





どくりと音を立てて高鳴った胸。








『なんだよ、これ。』





俺、大我のこと、好きなのかもしれない。





そう確信したのは今日が初めてだった。






今思えば何も知らないままが幸せだったのかもしれない。



俺がこんな気持ちにさえなっていなければ、

俺も、大我も、




変わらずに幸せでいられたのかな。

〇→←〇



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (45 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
164人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2023年7月30日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。