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〇 ページ5
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「体調、もういいの?」
いつものようにラフな格好でコンビニに来た彼。
あの日のように顔色は悪くない。
『うん、この前はありがとう。』
手渡された500mLのレモンサイダー。
『これ、樹に。』
「はは、俺、これ好きだわ。」
つい笑うと返ってきたのは、
またあの優しい笑顔。
『よかった、じゃあ、また。』
相変わらずキレイな雰囲気を纏った後ろ姿に、今日も目を奪われる。
どくりと音を立てて高鳴った胸。
『なんだよ、これ。』
俺、大我のこと、好きなのかもしれない。
そう確信したのは今日が初めてだった。
今思えば何も知らないままが幸せだったのかもしれない。
俺がこんな気持ちにさえなっていなければ、
俺も、大我も、
変わらずに幸せでいられたのかな。
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作者名:凛 | 作成日時:2023年7月30日 12時