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ドンッ！と鉄製の扉が大きく歪み、それによって生じた隙間に何かがねじ込まれまた強い力が加えられる。
少し盛れた光に顔を上げた少女はやっとこじ開けられた扉から除く顔ぶれに笑顔を作った。
『遅いぞ…』
gr「すまないな」
ここに来る道中で手に入れたのかオスマンがAの手首を縛める枷を鍵で外し胸元のスカーフで折られた聞き手の処置をする。
『戦況は』
tn「西側は制圧。東側は交戦中やけどもうすぐ落ちるやろな。王の首は今ゾムが狙ってるところや」
『ふむ、上々だな』
立ち上がり先頭を歩き始めたAの後ろをついて行く3人。
資料を受け取り、戦況を聞いたAは満足そうに頷き、『では私達も行こうか』とだけ行って粉塵が舞う場内を歩いていく。
その足は確実にある場所へと向かっていた。
*☼*―――――*☼*―――――
ut「ここまで、かぁ」
きしっと椅子の背をきしませ紫煙混じりに鬱は呟いた。
目の前の無数のモニターに移るのは砂嵐で最後のひとつも今潰されてしまった。
現状を確認する術を失った鬱は傍から見ても絶望的であることは明確だ。
にも関わらず、鬱は笑う。
ut「いらっしゃい、Aちゃん」
最後の来訪者の名を呼んで。
『なんだ、もうとっくに逃げていると思っていたぞ』
ut「逃げないよ。場所もないのに」
『それもそうか』
殺伐とした空気の中で、尚も笑顔を絶やさず会話をする2人とは対象に今にも裏切り者に襲い掛かりそうな3人を押えAは言った。
『賭けをしようじゃないか』
ut「賭け？」
『ああ、ルールは至ってシンプル。グルッペン、拳銃を貸せ』
gr「だが、」
『貸せと言っているんだ』
利き手を潰されているAが拳銃を持てばとっさの動きで鬱に銃を与えかねない、そう心配しているのだろう。
非戦闘員と言っても幹部の鬱は最低限の動きはできるよう訓練されている。
その心配をわかっていながら銃を寄越すように言ったAの、最高司令官の言葉にグルッペンはホルダーから外し銃を渡す。
『ロシアンルーレット』
言いながらAは慣れたように片手でリボルバー式の銃から銃弾を抜き1発だけ入れて鬱に差し出す。
『死んだ方が負け。簡単だろう？私は利き手が使えないからなお前が自分と私に打ってくれ』
それは鬱にとっても、控えていた3人にとっても最悪の博打。
続く (更新停止中)
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天笑くん(プロフ) - もう更新はなされないのでしょうか……。Twitterの垢などありましたら是非繋がりたいです……。 (2020年10月3日 4時) (
レス) id: 009e7901bd (このIDを非表示/違反報告)
つん - あああああ好きです (2020年3月11日 23時) (レス) id: cfb0800075 (このIDを非表示/違反報告)
まぁち - え、もうやばい… 惚れる… (2020年1月6日 21時) (レス) id: ba1aceb76e (このIDを非表示/違反報告)
パセリ(プロフ) - いおさん» 乙女ゲー…なるほど、その考えはありませんでした。検討してみます。コメントありがとうございます (2019年11月6日 6時) (レス) id: 1c07c807f8 (このIDを非表示/違反報告)
いお - 乙女ゲーパロがいいです！ (2019年11月5日 19時) (レス) id: 35fa5d69c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：@mimizu810 | 作成日時：2019年8月7日 2時
