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おかしい。
何が、と言われれば今現在の状況しかないだろう。
本日午前9:00頃。
鬱を連れたAは見送りのひとらんらんとしんぺい神へ『夕食までには帰る』と伝えていた。
にも関わらず現在19:30。
夕飯開始時刻はとっくにすぎ既に食事の席に着いた面々はしかめっ面だ。
sh「なぁ〜いくらなんでも遅すぎとちゃう？」
gr「ああ、そうだな……」
机に頬杖をつき、シルバーを片手で弄ぶシャオロンにグルッペンは首を傾げる。
マメなAの事だ、連絡のし忘れはないだろう。
大方馬車が遅れてるだとかそんなものだろう。
彼らの脳内に巣食う嫌な予想を払拭するようにポジティブに思考を回す。
だけどやはり、世界は期待を裏切るのが楽しいらしい。
コツコツ、という窓を叩く音と微かな鳴き声。
全員が目を向け1番近かったグルッペンが窓を開ければそこには真っ白な鳩が佇んでいた。
手紙外された鳩は帰る場所があるというように瞬きをひとつしてから夜空へと飛び立って言った。
再びの静寂の中、手紙を開く動作はやけにゆっくりで紙のすれる音と生唾を飲み込む音が食堂に大きく響いた、気がした。
ようやっと手紙を広げ終わり、先に目を通したグルッペンは目を見開いて固まり虚無そのものという表情を浮かべた。
グルッペンの手から紙を取り次に目を通したトントンもまた目を見開き、震えた声で音を紡いだ。
tn「御機嫌麗しゅう我々国総統及び幹部殿。この度貴方達の大切な大切なお姫様と優秀な情報調達員を頂きました。此方の要求を飲まない場合は、聡明な皆さんであればお分かりでしょう？要求はまた送らせて頂きます。良い返事を期待しておりますよ。リードル国王より………………」
後半は怒りに淀み聞き取ることは出来なかった。
ただ彼らにあるのは圧倒的怒りと焦りと、どうしようもない自分に対する嫌悪感。
また守れなかった、味方の裏切りにも気づけなかった、もう一度失うかもしれない、なぜ自分はこうも無能なのだ。
一気に押し寄せる戒めの言葉を振り払ったのは力強い一言だった。
gr「宣戦布告だ！奴らがA手を出す前にカタをつけるぞ！」
弾かれるように幹部たちは動き出す。
再び活動を始めた幹部たちを見ながらグルッペンは1人拳を握る。
自分の打牌ミス、総統としての落ち度。
様々な気持ちに揺られ今すぐにでも自らの首を切りつけたい衝動を拳とともに握りつぶした。
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天笑くん(プロフ) - もう更新はなされないのでしょうか……。Twitterの垢などありましたら是非繋がりたいです……。 (2020年10月3日 4時) (
レス) id: 009e7901bd (このIDを非表示/違反報告)
つん - あああああ好きです (2020年3月11日 23時) (レス) id: cfb0800075 (このIDを非表示/違反報告)
まぁち - え、もうやばい… 惚れる… (2020年1月6日 21時) (レス) id: ba1aceb76e (このIDを非表示/違反報告)
パセリ(プロフ) - いおさん» 乙女ゲー…なるほど、その考えはありませんでした。検討してみます。コメントありがとうございます (2019年11月6日 6時) (レス) id: 1c07c807f8 (このIDを非表示/違反報告)
いお - 乙女ゲーパロがいいです！ (2019年11月5日 19時) (レス) id: 35fa5d69c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：@mimizu810 | 作成日時：2019年8月7日 2時
